第一章 ~マール星~ 三十三話 「いざ小屋へ」
キャプシティを中心に、森の反対側にある海。
近くに小屋が在るらしいので、ラルド達はその小屋を探した。
ラルド「ねぇ、小屋ってどんな感じなんだろうね?」
ラルドは、ナイリアに聞いた。
ナイリア「木で出来てて、小さくて、ボロっちい感じじゃない?」
ナイリアは笑いながら言った。
ナイツ「その小屋のチャオに失礼でしょ。」
ナイツは苦笑いしながら言った。
ナイリア「え~、じゃあ父さんはどんなのだと思う?」
ナイリアは、ナイツに聞いた。
ナイツ「・・・・・そう言えば、考えてなかったよ。でも、小屋は一つだけ何だから分かるでしょ。」
ナイリア「まぁ、そうだね。」
その時、結構前に進んだ所の海の方からドボンと言う音が聞こえた。
エイリア「・・・・・見てこよっか?」
ナイリア「それより、小屋発見!」
ドボンと音がした近くの砂浜に、小屋が在った。
小屋は、木で出来ていて、中は二十畳くらい有りそうだ。
ラルド「・・・・・・・・・・これは小屋?」
確かに、形などを見れば小屋のようだが、広さは小屋とは言えない。
高さは、二メートルくらいある。
ラルド「入る?」
ラルドは、ライン達に聞いた。
ナイリア「・・・・・ノックして見れば?」
ラルド「分かった。」
ラルドは、二回ノックしてみた。
すると、中から声が聞こえてきた。
???「どなたですか~?」
男の声のようだが、穏やかで青年のような声だ。
ラルド「あの~、ちょっと聞きたい事が有って来たのですが・・・・・」
すると、ドアが開いた。
そこに居たのは、黄緑色のニュートラルハシリタイプノーマル二時進化のチャオだった。
???「どうぞ、お入りください。」
このチャオは、瞳の色が少し薄く、眼鏡をかけている。
バウス「お、お前は!」
???「あれ?バウスさんですか?ご無沙汰してます。」
???は、笑いながら御辞儀をした。
バウス「久しぶりじゃな。クレイ。」
ラルド「知り合いなの?」
バウス「クレイは研究好きで、ワシは発明好きなのだが、前に酒場で会った時に意気投合してな。」
バウスは笑いながら言った。
クレイ「とにかく、どうぞ中へ。」
そして、ラルド達は小屋に入った。
壁が見えなくなるくらい本棚が置いてあり、小屋の真中には大きなテーブルと、イスが何個か置いてある。
クレイ「で、どうしたんですか?」
クレイは、バウスに聞いた。
バウス「この小屋と、海を行き来している黒いチャオが居ると聞いてな。最近は変なメカチャオがいるじゃろ?だから気になって来て見たんじゃが・・・・・」
クレイ「あぁ、彼ですか。」
ラルド「そのチャオはメカチャオ?」
クレイ「いえ、全然。普通のチャオ・・・・・とは言っても、恐ろしいほどの戦闘能力が有りますが、一応普通のチャオですよ。今、海でメカチャオを見つけたらしいので、退治しに行ってます。そろそろ戻ってくると思いますよ。」
ラルド「良いチャオなんだね・・・・・じゃなくて、名前は分からない?」
クレイ「そう言えば、名は名乗りませんでしたね。」
その時、小屋のドアが開き、海からチャオが帰ってきた。
????「・・・・・・・!」
続く