第一章 ~マール星~ 二十三話 「悩み」
一部屋だけ明らかに雰囲気がおかしい、ナイツとバウスの部屋。
何故こんな雰囲気なのか。
それは、ナイツが悩み事をバウスに相談しているからだ。
ナイツは、色々知ってそうなバウスに相談する事を、宴会の時に決めたのだ。
ナイツ「バウス・・・・・・僕、どうしたらいいんだろ。」
バウス「そうじゃな・・・・・・・・」
~先程の会話~
ナイツ「ねぇ、バウス。ちょっと相談があるんだけど・・・・・」
バウス「ん、なんじゃ?」
ナイツ「僕って・・・・・・・・パーティの中で、全然戦力になってないような気がするんだけど・・・・・・・弱いし、皆の役にも立てないし・・・・・・・・」
バウス「うーん、そうなのか?確かに、戦力ではマッスルやラルド達に劣るかも知れんが、空から援護が出来るじゃないか。ワシなんか、何も出来ないぞ?」
ナイツ「そんな事ないよ!バウスは戦わなくても、色々頑張ってるよ!ロケット作るために、転送装置を作ってくれるとか、ラインや皆のために武器を作ってくれるとか・・・・・・・・・僕は、空から援護・・・・・・・だけなんだよ。それに、技に威力が無いし・・・・・・・援護にもならないよ。」
バウス「いいや、ナイツの新風圧弾は威力もあるし、充分だと思うぞ。」
ナイツ「でも、連発すると体力が無くなって倒れちゃうし・・・・・・・・それに、これからの強くなってきているメカチャオ達に通用するか・・・・・・・・・・」
バウス「う~ん・・・・・・・・・・・・・」
~先程の会話終了~
バウス「そうじゃ、それならいっそ、戦わなければいいんじゃないか?」
ナイツ「!? それって、もういらないって事?」
バウス「馬鹿、だまっとれ。戦わなくても、ワシが今日から作る物で、皆の役に立てるようにしてやる。援護の補助みたいな物じゃがな・・・・・・・・・・」
ナイツ「ホント!?ありがとう!」
バウス「しかし、な。ワシが今考えている物を使うと、標的を倒すまで喋れなくなる、と言う物なんじゃ。何故なら、発声エネルギーや、体内エネルギーを吸収する物だからじゃ。それを使いすぎると、体内エネルギーが無くなって、死んでしまう可能性もあるんじゃが・・・・・・・・どうする?」
ナイツ「・・・・・・・・・・・」
ナイツは、しばらく考え込んだ。
そして、重い口が開いた。
ナイツ「お願いします。皆も、命懸けてやってるんだもんね!」
バウス「じゃあ、今日から作・・・・・・・」
バウスが喋っている時にナイツがさえぎった。
ナイツ「駄目!バウス、最近疲れてるんだから、しっかり休息して!作るのは、ちょっとずつでいいから・・・・・・・・・」
バウス「・・・・・・・ありがとう、ナイツ。」
そして、バウスは布団に寝転がった。
ナイツもにっこり笑って、布団の中に入った。
続く