第一章 ~マール星~ 十四話 「キャプシティ」
ラルド達は、周りにメカチャオがいないか気をつけながら、前へ前へと進んでいった。
しかし、何処にもメカチャオらしきチャオは見当たらず、山でメカチャオを探す、と言うのをラルド達は諦めた。
ラルド「此処まで探していないんだから、流石にいないでしょ。」
マッスル「全く、気配もしねぇぜ。」
マッスルは、先程から歩きながら気配を探っていたのだが、やはり何もいないようだ。
ライン「なあ、もう次の町を探そうぜ?」
ラインも諦めて、他の皆に尋ねた。
ラルド「この近くにある町って何処?」
ラルドは、ラインとバウスに聞いた。
バウス「此処の辺りの町は分からないんじゃ。ライン、知ってるか?」
バウスは、地理系の事なら色々知っているのだが、此処の辺りは分からないらしい。
ライン「・・・・・キャプシティが一番近いだろ。」
ラインは、少し間を空けながらも【キャプシティ】と言い切った。
バウス「おぉ、キャプシティか。マール星で一番大きな都市の・・・・・・・・・・ワシは肝心な所が抜けてるなぁ。」
ライン「そうだな。」
ラインは、バウスが言い終えた瞬間、即答した。
バウス(そんなキッパリ言われても・・・・・・・・)
ラルド「それで、キャプシティってどんな所?」
ラルドが尋ねると、ラインは顔を赤らめ、バウスを指差して言った。
ライン「コイツの方が詳しい・・・・・・・と思う。」
バウス「キャプシティについて、か。簡単に言えば、この星で一番都会化していると言うのかな?退屈はしない場所じゃ。」
ラルド「・・・・・・・都会化している?なら、メカチャオが一番パワーアップに必要な物が揃っている、でもあるよね?」
バウス「メカチャオが狙っている可能性があるのか!」
ラルド「多分、さっきの町でメカチャオを全員倒したから、メカチャオの幹部たちは、私たちの事を邪魔だと思ってると思う。だから、キャプシティをのっとって、メカチャオをパワーアップさせて、私達を倒させる、って言うのも有り得る。」
マッスル「もしそうだとしたら、何でキャプシティに俺達が行く事を知っているんだ?」
ラルド「スーマが奴らの仲間なら、この山で会った事くらい伝えている筈。」
ラルド(でも、何でスーマは私達と戦わなかったんだ?)
ナイツ「とりあえず、キャプシティに行ってみようよ。」
エイリア「この山もそろそろ出れそうだし。」
エイリアが指差した先には、崖と崖の間に見える光だった。
マッスル「行こうか。」
そして、ラルド達は走り出した。
光が見える所まで走ると、やはり山はそこでお終いだった。
そして、山を出た瞬間見えたのは、大きな町、キャプシティだった。
山を出て100m位の所に、キャプシテイの入り口の門が有った。
其処でラルド達は立ち止まった。
キャプシティは、色々なチャオが色々な場所でにぎわっている。
ラルド「何か、平気そうな雰囲気だけど・・・・・・・とりあえず、入ってみる?」
ナイリア「もしかしたら、メカチャオがいるかもしれないしね!」
そして、キャプシティ入り口の門をくぐった。
続く