第一章 ~マール星~ 十三話 「謎のチャオ」
ゆっくりと歩いてくる謎のチャオ。
そして、姿が見え始めた。
???「・・・・・・・・・」
ラルド「何者だ?」
スーマ「・・・・・・・・・スーマ。」
このスーマと名乗るチャオは、なんとなくだが♀チャオらしい。
黄土色の体に、頭に斜めの三日月の跡。
それに、頭の後ろに、頭よりやや大きい薄緑の羽のような物がある。
頭の上に、赤い半透明の球がある。
そして、一番不気味なのは目。
半目なのだが、青い目で、少しキラキラ輝いているようにも見える。
ラルド「それで、何の用だ?」
スーマ「・・・・・・・・・・・・」
しかし、問おうとしても何も反応が無い。
ずっと無表情のまま。
マッスル「何とか言ったらどうなんだ?」
マッスルが言い終えて、しばらく経つと、スーマはラルド達の方へと歩き始めた。
ライン「やるのか?受けてたつぜ。」
しかし、スーマはラルド達を通り過ぎて、ラルド達がきた道へと歩いていった。
ライン「おい、待てよ。なんだったんだよ?」
そして、ラインがスーマの肩を触った瞬間、スーマは振り向いた。
その瞬間、恐ろしいほどの殺気がライン、ラルド達の体を通り抜けた。
そして、ラインは力が抜け、肩から手を下ろした。
そして、スーマは何処かへと去っていった。
そして、先程の殺気で体が震えているラルド達の中、マッスルが言った。
マッスル「全く・・・・・・・・・この星は何なんだよ。」
ナイリア「砂漠の時のあの3匹のチャオといい、スーマといい、本当に怪物がいっぱいいるね・・・・・・・・・」
ラルド「ふぅ・・・・・・・あんな女のチャオ、初めて見たよ。」
ラルドもため息をつき、落ち着いた。
マッスル「そういえば、ラルドって、口調が結構変わるよな。」
ラルド「多分、真剣な時は、ああいう口調になるんだと思うよ。」
エイリア「へぇ~、なんか昔みたいで懐かしかったよ?」
エイリアは笑いながら言った。
ラルド「そ、そう?」
ラルドも笑って返した。
バウス「結構和んだな~。」
マッスル「あ、そうだな。じゃ、和んだところで、行くか!」
そして、また前へ前へと進んでいった。
続く