第一章 ~マール星~ 十二話 「カオスィヴの伝説」
ライン達は、崖や山でいっぱいの道をどんどん進んでいった。
そして、崖の下で歩いている所でナイツが聞いた。
ナイツ「ねぇマッスル、そろそろ聞かせてよ。」
マッスル「ん?あ、あぁ、カオスィヴの事か。」
そして、少し喋り始めた。
マッスル「カオスィヴ・・・・・・・・・・500年前の伝説のチャオ。ニュートラルチカラタイプのような姿。色はオレンジ一色。暗いモヤモヤしたマント、青っぽいマフラーをしている。そして、このチャオは500年前にいたチャオ。と、まあカオスィヴを紹介するとこんな感じなんだが・・・・・・・・・・」
ラルド「問題は、そのカオスィヴが作った伝説。」
マッスル「そう。」
ナイツ「もったいぶらないで早く言ってよ~。」
ライン「俺も聞きたいぜ、そのカオスィヴって奴の伝説を。」
マッスル「ああ・・・・・・・」
カオスィヴの伝説
500年前、チャオ星でカオスィヴはあるチャオを守護していたと言う。
この頃は、まだ海が少なく、殆どが陸だったそうだ。
その前までは、ある流派の格闘家のチャオだったらしい。
その流派の格闘家は、全体的に無敵に近いと言われていた。
その流派の中でも、カオスィヴは一番強かった。
そして、その国の兵士にスカウトされ、兵士となった。
国の兵士は、国の本部の秘密の地下室に住んでいたそうだ。
そしてカオスィヴは、兵士が連れてきた子供のチャオを見た瞬間、このチャオは私が面倒を見る、と言ったそうだ。
そして、そのチャオはカオスィヴに育てられた。
しかし、そんな中、国は戦争を始めた。
カオスィヴがいた国、カオスト。
そして相手の国、エンドリア。
カオストは北。
エンドリアは南。
大規模な戦争だったため、北南大戦争(ほくなんだいせんそう)と呼ばれた。
どちらかと言うと、カオストの方が兵士が少なかった。
そのため、多くの兵士が犠牲になった時、エンドリアが優勢になった。
そして、エンドリアは調子に乗ったのか、本部まで乗り込んできて、皆殺しにしようとした。
なんとかカオストの兵士は戦うも、防戦一方。
そして、カオスィヴの元にも沢山の兵士がやってきた。
そして、エンドリアの兵士があの子供に触れようとした瞬間、戦争の終わりの日は突然やってきた。
カオスィヴは素手で、其処にいる兵士を全滅させた。
そして、エンドリアに一人で乗り込み、無傷で全滅させた。
そして、エンドリアは潰れた。
マッスル「てな、感じだ。」
ナイツ「・・・・・・・・・」
ライン「つ、強いな。と言うより、歴史上最強なんじゃないか?」
マッスル「そうかもな。」
ラルド「でも、現在の説にエンドリアはまだある、と言う説がある。」
マッスル「それを・・・・・・・俺はカオスィヴに聞きたい。この旅の中で、カオスィヴにもう一度会えるのならば、聞きたい。」
エイリア「ねぇ、じゃあカオストってどうなったの?」
マッスル「北南大戦争の後、兵士は無力さを知り、解散した・・・・・・・・・その後、カオストの頭(かしら)のチャオがカオストを幾つかの国に分けたそうだ。それが今の、耳島や双子目島だそうだ。」
エイリア「じゃあ・・・・・・・あれ全部含めてカオストって呼べても過言じゃ無い、って事?」
マッスル「そうだな。」
ラルド「そんな事話しているうちに、凄い殺気を持ったのが一匹・・・・・・・・・来るよ!」
そして、前から影が見えてきた。
続く