第一章 ~マール星~ 十一話 「伝説のチャオ」
マッスル「だ、誰だ・・・・・・・・・」
カオスィヴ「私の名はカオスィヴ。」
マッスル「カオスィヴ・・・・・・だと?伝説上のチャオの筈・・・・・・・・・!」
カオスィヴ「伝説上・・・・・・・か。この世界は、過去の事を全て伝説と呼ぶのか。」
マッスル「そんな・・・・馬鹿な・・・・・・・!本当に・・・・・本当にあのカオスィヴなのか!?」
カオスィヴ「いかにも。」
マッスル「聞きたい事がある・・・・・・」
カオスィヴ「何だ?」
マッスル「本当に・・・・・・500年前の戦争、たった一人で一つの国を潰したのか?」
カオスィヴ「・・・・・・・・そうだ。」
マッスル「何故?」
カオスィヴ「黒き風の子を殺そうとしたから・・・・・・だ。」
そう言った瞬間、カオスィヴは山を降り始めた。
マッスル「ま、待て!」
マッスルが追おうとした頃には、もうカオスィヴはいなくなっていた。
すると、マッスルに凄い睡魔が襲ってきた。
マッスルはその場で倒れて眠ってしまった。
そして、朝になった。
マッスル「はっ!」
マッスルは、目を覚ました。
其処は、昨夜ナイツの戦いを見た場所、つまりラルド達がいた場所だった。
マッスル「ゆ、夢・・・・・・・・?」
そして、次々と仲間達が起き始めた。
ナイツ「ふぁぁ~、マッスル、早起きだね・・・・・・・・」
マッスル「あ、あぁ・・・・・・・」
エイリア「どうしたの?顔色悪いよ。」
マッスル「いや、ちょっと変な夢見ちまってな・・・・・・・・」
ラルド「珍しいね、そんなにマッスルが沈むなんて・・・・・・・・」
マッスル「ん、まぁな。」
マッスル(一応確認しておくか・・・・・・・・・)
マッスル「ナイツ、ちょっと良いか?」
ナイツ「何?」
マッスルは、ナイツの耳元で言った。
マッスル「昨夜、ハゲタカと戦わなかったか?」
ナイツは、かなり驚いた表情で言った。
ナイツ「え・・・・・・・・起きてたの?」
マッスル「!!」
マッスル(まさか・・・・・・・・・・)
すると、マッスルは頂上に向かって走り出した。
ライン「おい、どうした?」
ラインは、バウスを背負って走り始めた。
それ以外のチャオも、マッスルを追って走った。
そして、頂上へ着いた。
そして、マッスルの目に飛び込んできたのは、あのグランドキャニオンのような崖と山だった。
そして、他の仲間も着いた。
エイリア「うっわ~、凄い眺めだね。」
ナイツ「これを見せたかったの?」
マッスル「悪い・・・・・・・・いきなり走ったりして。」
マッスル(あれは・・・・・・・・現実なのか・・・・・?)
ラルド「さっき気付いたんだけど、此処・・・・・・・・マッスルや私達以外の足跡が一つあるよ・・・・・・・・」
マッスル(やっぱり現実・・・・・・・のようだな。)
マッスル「夢だと思ってたけど・・・・・・・・・どうやら俺は、伝説のチャオと会っちまったらしい。」
ライン「どういう事だ?」
エイリア「もしかして、シャドウ!?」
マッスル「もっと凄い伝説を残しているチャオ・・・・・・・だ。多分知っているのは、ラルドだけだと思うぜ。」
ラルド「大体予想はついたよ。伝説のチャオ、私よりも数段凄い事をしている・・・・・・・・・・カオスィヴ、でしょ?」
マッスルは無言でうなづいた。
マッスル「ま、今はそんな話ししてる場合じゃないしな。此処を進むか!話は歩きながらしてやるからよ!」
全員はうなづいて、山を降り始めた。
続く