第一章 ~マール星~ 十話 「ナイツの試練」
ナイツは、空中で両手を広げて構えている。
其処に、ハゲタカが口を広げて突っ込んできた。
ナイツ(風圧弾!)
ナイツは、両手から小さな風の球を発射した。
その球は、ハゲタカの口の中に入った。
すると、ハゲタカは動きを止め、山に着地して苦しんでいる。
其処をナイツは狙った。
ナイツは、ハゲタカに向かって蹴りを三発与えた。
ナイツ(とどめ!)
ナイツは、ハゲタカの顔の辺りに飛んで、魔法詠唱を始めた。
ハゲタカ「グエェ!」
ナイツが魔法詠唱をしている途中で、ハゲタカはナイツを羽で地面に叩きつけた。
ナイツ「うっ!」
ナイツが倒れているところに、ハゲタカは近づいてきた。
そして、ナイツに向かって大きな口を開けた。
ナイツ(新風圧弾!)
ナイツは、ハゲタカの口の中に新風圧弾を叩き込んだ。
すると、ハゲタカは口の中に入る前に口を閉じて、羽で叩き潰そうとした。
ハゲタカは、大きな羽を新風圧弾に向かって大振りした。
ナイツ「引っ掛かったね。」
ハゲタカの羽が新風圧弾に触れた瞬間、新風圧弾は爆発した。
爆発と言っても、火や煙は出ず、大きな風の力が周りに破裂するだけ・・・・・・・・・・
とは言っても、相当の威力を持っている。
それをハゲタカは羽に喰らってしまったのだから、たまらない。
ハゲタカは、片方の羽がボロボロになった。
それでも尚、ハゲタカはナイツを踏み潰しにきた。
ナイツは、新風圧弾と言う大きなエネルギーを打った直後なので、動きが鈍い。
ナイツ「だ、駄目だ・・・・・・・・・」
すると、ナイツが持っていたメダルが赤く光り、炎を纏った新風圧弾がハゲタカの体に命中した。
ナイツ(フェ、フェニックスさん・・・・・・・・)
そして、ハゲタカはボロボロの羽を何とか広げて、逃げていった。
ナイツ「ふぅ・・・・・・・ありがと、フェニックスさん。」
ナイツは、新風圧弾を続けて二発放ったので、疲れきって寝てしまった。
ナイツが眠りに入って、すぐにマッスルが起き上がった。
そして、ナイツの所へやってきた。
マッスル「見事だったな、ナイツ。」
マッスルは、先程の戦いを見ていたらしい。
マッスル「さてと・・・・・・・・・・」
マッスルは、山の頂上に向かって歩き始めた。
そして、頂上についた。
マッスル「凄い風景だな・・・・・・・・・・・」
山の頂上から、先を見渡しにきたらしい。
しかし、山の上から見える風景は、グランドキャニオンのような崖と山ばかりだった。
マッスル「此処も、まだ始まりなんだよな。」
そして、マッスルはまた皆が寝ている場所へと向かおうと、山を降りようとした。
しかし、其処には一匹のマントを羽織った、オレンジ色のニュートラルチカラタイプのチャオがいた。
マッスル「!!」
???「・・・・・・・・・」
続く