第一章 ~マール星~ 四話 「怪しい場所」

ライン達は、町を歩きながら喋っていた。

ライン「とりあえず、怪しそうな場所でも探してみるか?」

ラインは、マッスルに聞いた。

マッスル「怪しい場所なんてあるのか?」

しかし、マッスルもこの星が初めてなので、星の構造が良く分かってない。

ライン「そっか・・・・・まだ分かんねぇんだよな。じゃ、星模型でも見に行くか。」

マッスル「?」

全員は、ラインの後についていき、ある店にたどり着いた。

其処はとても広く、博物館のような場所だった。

入ってすぐに、大きな丸い星の模型がある。

バウス「おお~、いつ見ても凄いなぁ。」

バウスは、半目をもう半分くらい開き、見上げていった。

ライン「これで、マール星の全部の場所が見せるぜ?」

マッスル達は、マール星の模型の周りをグルグルとまわり、大体を見た。

マッスル「スゲェな。森も山も海も砂漠も町もある。」

マッスルは一人で感心している。

ラルド「それで、気になったんだけど・・・・・・・」

ラルドはラインに聞いた。

ライン「?」

ラルド「この砂漠の・・・・・・・・」

ラルドは、マール星の模型の砂漠の方へ回りこんだ。

それにラインは着いて行った。

ラルド「この小さな家は何?」

ラルドは、砂漠の中心辺りにある小さな家を指して言った。

ライン「あ、あぁ、これか。俺がさっき言った、怪しい場所の事なんだけどな。」

すると、マッスル達は集まってきた。

ライン「これは・・・・・・・・・・」

バウス「ワシの弟の基地の入り口じゃ。」

ラインが喋っているのをさえぎるように、バウスは言った。

ライン「・・・・・・・・・・」

ラインは、黙り込んだ。

ラルド「弟?」

バウス「そう、悪に心を染めた弟、奴はこの星を滅ぼそうとした・・・・・・・・まあ、ラインが倒してくれたがな。・・・・・・・・だから、ラインが英雄と呼ばれているのじゃ。」

マッスル「ライン・・・・・・・・・英雄でも、この英雄のなり方は悲しかったんじゃないか?」

ライン「あぁ、バウスの弟を殺して英雄になったんじゃな・・・・・・・・・バウスに悪い・・・・・・・・・・」

ラインは、悲しそうな顔をしていった。

バウス「今はそれよりも、この基地へまた行ってみるのか?」

ナイツ「僕達は良いけど、ラインは・・・・・・・・・・」

ライン「何言ってんだ、俺から行こうって言ったんだろ?」

全員は優しい笑みを浮かべた後、怪しい砂漠の基地へと向かった。


続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第160号
ページ番号
4 / 231
この作品について
タイトル
シャドウの冒険3
作者
ダーク
初回掲載
週刊チャオ第158号
最終掲載
2012年9月6日
連載期間
約7年5ヵ月14日