第8章 9 伝説の影対鬼

シャドウはゆっくりとマッスルの方へと近づいて行った。

マッスル「別にダーククリスタル様の意志でも命令でもないが、とりあえずあのドラゴンの元へは行かせない。」

シャドウ「ダーククリスタルとは、何者だ。」

マッスル「最凶のオニキスチャオだ。」

マッスルはやや笑い気味で喋っている。

シャドウ「実力は・・・・・・?」

マッスル「ルゥの数百倍近くだ。」

シャドウ「なんだと・・・・・・・・?奴は伝説をも超えるのか?」

シャドウは心の中では相当驚いた。

マッスル「その通りだ。そして、俺はお前を倒し、ダーククリスタル様の名は上がる。」

シャドウ「聞きたいことはこれだけだ。答えたらお前はもう用無しだ。消えてもらおう。」

マッスル「お前に親友を攻撃できるかな?」

マッスルが言い終わった瞬間、マッスルは鈍い音と共に吹っ飛び、壁に叩きつけられた。

マッスル(攻撃しただと・・・・・・?)

マッスル「なんて速さだ・・・・・・・」

シャドウ「消えろ!」

シャドウはカオススピアを放った。

それに対しマッスルは、衝撃波を放って相殺させた。

しかし、シャドウはすぐさまマッスルの近くに行き、壁に叩きつけた。

マッスル「ぐうっ!」

シャドウ「はあっ!」

シャドウは、まだ着地していないマッスルの顔目掛けて殴りかかった。

マッスル「気烈破滅弾!」

マッスルの手からシャドウに向かって気烈破滅弾が放たれた。

シャドウ「偽者の鬼の気烈破滅弾など・・・・・・・・」

シャドウは、気烈破滅弾を殴って消し飛ばした。

その気の破片がマッスルに当たった。

マッスル「ぐぅ・・・・・・・」

倒れているマッスルに、見下しながらシャドウは言った。

シャドウ「本物の鬼の力はそんなものじゃない。偽者は消えうせろ!」

シャドウはカオススピアを放った。

カオススピアは見事に命中し、マッスルは気が抜けたような顔をしている。

マッスル「何故・・・・・親友を攻撃できる・・・・・・・?」

シャドウ「信頼しているからだ。」

マッスル「何だと・・・・・・・・?」

シャドウ「本当に信頼しているからこその行動だ。」

マッスル「・・・・・・・・・?」

すると、分からないマッスルに異変が起きた。

マッスル「うがあああああああああああ!!!」

シャドウ「何だ!?」

マッスル「俺・・・・・・・俺は・・・・・・ぐわあああああああああ!!!!」

マッスルは苦しんでいる。

何がマッスルを苦しめているのか。

シャドウ達には分からない。


続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第147号
ページ番号
64 / 80
この作品について
タイトル
シャドウの冒険2
作者
ダーク
初回掲載
週刊チャオ第132号
最終掲載
週刊チャオ第157号
連載期間
約6ヵ月9日