後書き

タイトルとはなんかちがってそうでそんな感じの話。

「戦場のギタリスト」

太陽がまた沈み登る毎日
出会える日は来るのだろうか
その時を僕は待つのかな
他に何かできるかもなんて思いながら

雑踏の中を見渡しても
僕が探している人形劇はやってない
ただ、老人が持っている
誰も見ていない紙芝居の前で立ち止まった

戦場のような毎日を
6弦ひくだけの僕はギタリスト
いつも座り込んでくれた君はもういない
雪が降る道あしあとは一つだけ

豆腐のようにやわらかくておいしい
日々を待って出てくるのはガムだけだった
噛んでもかみ切れないけど
噛めば噛むほど幸せになってくるんだね

戦場のような毎日を
6弦ひくだけの僕はギタリスト
優しさは君がくれると思っていたんだよ
ギターが雪に濡れていくこの道で

戦場のような毎日を
6弦ひくだけの僕はギタリスト
必要としたのはそのきれいな音でもない
大切なのはその優しい音楽でもない
いびつでも、狂ってても、おかしくても
どこか暖かい音色だけなんだ

このページについて
掲載号
週刊チャオ第249号&チャオ生誕8周年記念号
ページ番号
5 / 5
この作品について
タイトル
戦場のギタリスト
作者
それがし(某,緑茶オ,りょーちゃ)
初回掲載
週刊チャオ第249号&チャオ生誕8周年記念号