36話～迫る危機･旧友～

《ムーンブロック》
ムーンブロックでは大変な事になっていた。
ジュエチャ達がスタンバイして入ろうとした時､
突如爆発音が聞えたのだ。
向かってみると､今､自分達が決勝で戦おうとしている場所だった･･。

「世界観」36話～迫る危機･旧友～

｢こ･･･これは･･･。｣
試合場所が凄い事になっていた。
まだ煙がかかっていて見難いが､
障害物は全て無くなり、見渡す限りの焼け野原になっている。
幸い被害者はいないようだ。
･･･いや､審判が気絶していた。
観客は慌てるどころか余計に熱気付いている。
血の気が多いのだろう。

｢誰だ?｣
ジュエチャが叫ぶ。

すると､煙で見えないほうから声がした。
｢忘れたのか?･･･それは残念だな。｣
鋭く､相手に突き刺さるような冷めた声。

｢･･･ブラッ･･･クス･･。｣
ジュエチャは目を丸くした。
彼がここまで感情を露にしたのははじめてだ。

ランス達はよくわからないが､
とにかく強敵だという気がした。

ブラックスが辺りを見回し､こう言った。
｢･･客は既に集まっているようだな。
悪いが､ジュエチャ以外の雑魚には少し眠っていてもらおう。｣
すると､とても強力な光がブラックスに宿った。
･･･と同時に､ジュエチャ以外の仲間は床に倒れていた。
｢･････何を･･･やった?｣
｢安心しろ、本当に眠らせただけだ。｣
ブラックスが言う。と､同時に､彼の言う｢客｣が現れた。

｢久し振り･･･だな､ジュエチャ。｣
｢････｡｣
そこにはチャースと･･･ブラックルが立っていた。
｢な･･･何故ここに?｣
ジュエチャは明らかに動転している。
｢レッドメア達から極秘で待機命令が出されていたんだ。
･･･勿論､変装はしていた。｣
ブラックルが説明する。

｢･･･完璧だな。
では､決勝開始と行こうか。｣
恐ろしい戦いが幕を開けた･･。

To be continued...