37話~迫る危機・戦闘序章~

「・・・・レッドメア。俺らが走ってどうするんだ。」
アズマがレッドメアに追いついて聞く。

「何も爆発現場に行こうって気はねぇ。
・・・過去に戻るぞ。」
この言葉に流石の剣翔も驚いた。
「ジュエチャ達を見殺しにする気か?」
「・・・。今何人こっちに来たかわかってるか?」
レッドメアは急に話をかえる。
「・・・知らない。」
アズマが答える。

「シルヴァ達も含めて・・・推定18人はいる筈だ。
少し話が難しくなるが、
時間を移動するのにはとても危険が伴う。
無理矢理未来を変えようとすると、
・・・・・俺らの言う現在は別のものに変わる。
時空にずれが生じるためだ。
後は、転移先で死なない事。
向こうで死ぬと・・・現在はどうなるかわかるな?
それらもあるのだが、時間転移者が15人に達すると、
・・・・一生戻れなくなる。」

「なっ・・・!て事は・・」
剣翔が言いかける。
そこをレッドメアがとめる。
「大丈夫だ。30分以内に戻れば正常になる。
・・・つまり、俺らが戻るしかない訳だ。」

「・・・・待ってよ!!・・・私も?」
リマが恐る恐る聞く。
「・・そういう事だ!!」

「世界観」37話~迫る危機・戦闘序章~

《ムーンブロック》
「ダークサテライトペナルティ!!」
ブラックスがお馴染の技から繰り出した。
しかし、今までのとは桁が違う。もの凄い強さだった。

「ライトニングクラッシュ!」
チャースもお馴染の技からいく。
綺麗にブラックスの技を避け、ブラックスに向かい走る。
「ダークサテライトペナル
「ライトサテライト・・・・ペナルティ!」
ブラックスが至近距離でチャースに攻撃しようとした時、
ブラックルはブラックスの後ろに回り、技を放った。
辺りに眩い光が走った。

「チッ・・・吸収しやがった。」
ブラックスが言う。
と同時に、
「観音菩薩!」
ジュエチャが重力をかけた。
しかし、
「浮けばいい話だろ、こんなの。」
ブラックスは簡単に避けた。

「簡単には・・・終わらないな・・。」
ジュエチャがそう呟いた。

To be continued...

このページについて
掲載号
週刊チャオ第123号
ページ番号
38 / 38
この作品について
タイトル
「世界観」
作者
リノ(チャル,チャチャ,冬楼閑)
初回掲載
2003年9月29日
最終掲載
週刊チャオ第123号
連載期間
約9ヵ月13日