31話~冷酷すぎる男~
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
もう既にこの状態が5分は続いている。
このまま、永遠とコレが続くのだろうか・・・。
「世界観」31話~冷酷すぎる男~
少ないであろうが確実に体力は消費している。
そして、少しでも動いたらアウトだ。
その時、客席・・・の真下辺り(丁度、乱入者専用口)辺りから声がした。
「審判さン、ちょっといいですカ?
乱入したいんですけド。」
声は、少しなまりがみられる。
腰には剣が4つかけてある。
審判は少し考えてOKを出した。
「でハ、
・・・・瞬絶影剣・双!」
腰にある4つの剣の2つに手をかけたかと思うと、
ディロフォの姿が現れた。
剣は腰に収まっている。
手をかけてから、ディロフォが姿を現す間に、
場所を見切り、走り出し、斬り付ける、剣をしまう、の動作を行なったのだ。
ジュエチャは唖然としている。
「早く攻撃しなヨ。」
その言葉にジュエチャは我に返った。
「マインド・ブラスト!」
とりあえず、ディロフォの精神力を少しでも無くそうとした。
「ブレイドソード!」
ランスも同じ考えらしい。
少しでも体力を減らそうとしたようだ。
「君達のやっている事は甘すぎるヨ。
瞬絶影剣・剛破!」
剣を抜いた途端、辺りが揺れた。
ディロフォは避けようとしたが無理だった。
「クッ・・・・。」
彼のあまりの冷酷さに、
誰も何も言えなかった。
冷酷に見えるのは、彼がライトカオスでもあるからだろう。
表情がない。
審判のカウントが聞える。
10秒間立てなかったら終わりだ。
「…8・・・・9・・・・10!」
あっけなく勝敗はついた。
続く