30話~そして再び~
「やはり・・・、効くはずが無いか・・。」
ジュエチャのため息が漏れる。
「・・・どうした?もう終わりか?」
ディロフォが問い掛ける。
まだ重力が掛かっているため、足元が少し震えていた。
「くらえっ!激鉄三弦刃!!」
スピアが唐突にディロフォに斬りかかる!
「(し・・・まった!!)」
ディロフォは避けようとするが避けきれず、右腕に少し当たる。
ジュエチャの真の狙いだった。
ただ単に動きを鈍くしたのだ。
「一瞬千斬!」
スピアが続いて攻撃!
「ダブルステルス!!」
ランスも同時に攻撃。
「「くらいやがれ!幻魔千斬!!!」」
「な・・・何だぁ・・?」
エメラスが驚く。
だが、威力はそれ相当の物ではなかった。
怯んだディロフォに連続で斬り付ける、
それはまさに驚異だ。
「グッ・・・。レジェント・コントロール!」
途端にディロフォが視界から消えた。
と、言うより消えたのだ。
皆が止まった。
前回の二の舞になる事を恐れたのだ。
前もこの手でやられかけたからだ。
そして、長い沈黙が続いた・・・。
続く