28話~再、チビッチャ戦2~
戦闘の真っ只中、旧キャラ組達は・・・。
「ウウン・・・・、ココはどこだ??」
スマッシュは地図を持っているが、あまり(正確にはまったく)わからないらしい。
「・・・・・・・方向音痴、貸せ。」
バルダが地図を半奪い気味(と言うか奪い)に取る。
「あ、待てよ!それは俺が・・・
ゴフッ!!!
・・・・・。」
反論しかけたスマッシュがよろける。
防いでもギリギリの超強力肘鉄らしい。うめいている。
「・・・なんか機嫌悪りぃな。・・・どうかしたか?」
すると腕をピクピクと震わせ、
「貴様がたった3日で着く筈のコースを
10日もかけて歩かせたんだろうが!!!
方向音痴どころか方向感覚あるのか!」
すると辺り重い空気になる。
ハッとしたバルダは(半分以上)破れそうになっている(グシャグシャの)紙を広げる。
「ん・・・とにかく、ココらしいぜ。」
レッドメアが数百メートル先の街を指差す。
「恐らく、ココにジュエチャ達はいるだろう。この世界の中心都市だからな。」
ナイトが言う。
「ヤケに詳しいな。」
レッドメアがナイトにしか聞こえないような声でいう。
「・・・・偶然だ。」
答えにならない言葉を残し、街の中へと入っていった・・・。
《闘技場》
「さぁ、どうする・・・・?仲間は全員片付けたぞ?」
剣翔がチビッチャに剣を突きつける。
旧キャラ組が歩いてる間にも、戦闘は続いていた。
魔法使いも倒し、残るはチビッチャだけだ。
「降・・・参・・・」
チビッチャのその言葉を聞くと、剣翔は剣をしまい、背を向けた。
すると・・・、
「降参・・・すると思うなぁ!!!チビフィニッシュ・ダークネス!」
チビッチャは最後の力を振り絞り、技を放つ!
「なっ!!貴・・・
グッ!!!
・・・・・。」
振り向いた時は遅く、剣翔にはチビッチャの一撃が来ていた。
アズマが回復呪文を唱える。
するとフェニクは背後に回り、
「うらぁ!!!!!」
と力一杯剣を叩き付ける!
チビッチャは抵抗も無く倒れる。
「チ・・・チビッチャチーム脱落!!!勝者、剣翔チーム・・・!!」
判定が下された途端、歓声が沸き起こる。
「復季貴情!」
アズマが呪文を放つと、剣翔は立ち上がるが、件を杖のようにして立っている。
とても戦える状況じゃない。
もう一度唱えようとすると、
「それは禁止です。戦えるように治すのは、ルール違反です。・・・彼はベンチに座っていてください。」
「チッ・・・・。」
剣翔が舌打ちをした。
その時、ムーンブロック側から歓声が聞える。
ジュエチャ達が勝ったらしい。
すると、こちらに向かってきた。
「・・・・手間取った。すまない・・・・。」
と言っても無傷だ。
「いや、それはともかくとして剣翔が・・・・、」
フェニクが今までの事を話す。
するとジュエチャは、
「やはり・・・・か。チビッチャも出ていたか。で、そいつは?」
「・・・治療室にいるみたい。打撲で済んでるけど。」
「おい、ジュエチャ!挑戦者が現れたらしいぞ!!」
係員に呼ばれたエメラスがジュエチャを呼ぶ。
「わかった。」
続く