20話~シルヴァ(2)~
「隠れてないで出て来い。」
ジュエチャがそう言うとシルヴァがいつの間にか目の前に立っていた。
「フ。やはりチビッチャに任したのは少し間違いだったようだな。」
「そこで何をやっている。」
「死にたくなければ立て。そして俺と戦え。さもなくば・・・」
その刹那、ジュエチャの顔に何かがかする。
さらにシルヴァは続けて言う。
「今度は外さないぜ。」
「・・・いいだろう。マインド・ブラスト!」
「マインド・ブラスター!」
ほぼ同じ技がぶつかり合う。だが、シルヴァの方が強かった。
はね返された波動をギリギリで避ける。
「闇風!」
そう叫ぶとジュエチャの背後に誰かは判らないが死人が現れる。
勿論ジュエチャは気付いていない。
「どうした、攻撃しな・・・ぐっ!」
背後から攻撃される。
無抵抗だから体へのダメージも大きい。
「まだまだだな、マインド・ブラスター!」
「エンドオブハート!」
この技を放っても相打ちに終わる。
「!。あの一瞬で背後にいたアイツを・・。」
「観音菩薩!」
チビッチャの身動きを止めたあの技を使う。
「このようなものは所詮【気】だ。それならば【気】で弾ける。」
その通りすぐに弾かれた。
「俺も使ってやろうか。観音菩薩!!!」
逆にシルヴァが使う。
「し・・・しまった・・・」
よほど強い【気】なのか。
弾けない。
「さぁ、終わりにしよう・・・。」
続く