１８話～またも旧敵～

旅の途中、ランスが呟く。
「でもよ、ジュエチャさんとやらはどこにいるんだ？」
誰からも返事が返ってこない。

新しく旅に加わったランスとスピアは兄弟らしい。ランスが兄、スピアが弟だ。
ランスは身長の二倍近くあるとても長い剣を持っており、
スピアは２０ｃｍ前後の小さな剣を持っている。
そこへ、フェニクが指をさす。
「アレじゃないの？」


《ジュエチャがとらわれていた基地内》
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管制室か。部下が上のものに報告をしているのが見える。
「脱走者のようです。なんでもシルヴァ様が捕らえたジュエチャとか。」
跪いている。
「俺も五大陣の一匹だっち。そう簡単にやられると思うか。」
部下が慌て気味でいる。
「し・・・・しかし、相当のつわものだとか・・。」
怒鳴り響く声が聞こえる。
「黙れ！！！貴様とは違うっち！」

「チビッチャか…。」
ジュエチャが管制室の入り口で呟く。
「ジュエチャ・・・アレが脱走者だっち？」
「まぁ・・・そうなりますな。」
部下が曖昧に答える。

「こ・・・こここが、きき貴様のは･･墓だっち！！」
明らかに怯えている。
「どちらの墓だか。マインド・ブラスト！」
「チビフィニッシュ・ダークネス！（以下「TFINS.D」）」
もの凄い破壊力。周りのものが吹き飛ぶ。
部下は既に気絶している。
「観音菩薩！」
ジュエチャが叫ぶと急にチビッチャが床に崩れ落ちる。必死に耐えている。
「ぐ・・・重力技だっち・・。」
「よく分かったな。一時的に重力をもの凄く強くしする。立ち上がる事も出来ないはずだ。コレで終わりだな。マインド・ブラスト！」
「TFINS.D・・！！」
ギリギリで技を発する。
「時間切れか。」
「よくもやってくれたっちな！」
「エンドオブハート！」
ジュエチャが叫ぶ。
「ぎゃっ！！」
だが、チビッチャではなく、奥の機械そのものにぶつけた。勿論それは砕ける。
「あ～！！よ、よくも！」
「コレで、自爆装置がセットされた。まもなく爆発するだろう・・。」
「ね・・念願の基地が・・。」
「観音菩薩！」
そう叫んだ後、ジュエチャは消えた。
「や・・・やばいっち！動けない・・・・。このままでは俺が・・・・・・・。覚えてろ・・･ジュエチャ・・。転送術！！」
一瞬でチビッチャは消えた。

続く