14話 ~苦戦(後編)~

「・・・・・・。」
ディロフォが黙り込む。
「何だ?」
エメラスが近付こうとする。
と、突然ディロフォがエメラスの視界から消えた。
エメラスが後ろを振り向こうとした瞬間・・・。
ドスッという鈍い音がした後、何かが倒れる。

「お。遅かったな。」
レッドメアが蹴り飛ばした奴に挨拶をする。
「ちょっとヘマしてな・・。」

「・・・?。」
エメラスが呆然とする。
「あ、お前殺される所だったぞ。」
そんな事急に言われても意味が分からない。
「説明不足だ、スマッシュ。えっと・・、だから背後に・・。その・・。」
「下手だな。」
スマッシュと呼ばれたチャオが言う。
「黙れ。 ・・・・で、エネルギークラッシュ!」
「!?。」
後ろでまた倒れる音がする。
ディロフォらしい。
「・・・・こういう訳さ。まぁもう倒れて・・。」
「いないぞ。」
エメラスが指摘する。
「な、な!!!何処へ消えたぁ!!!」

「ここにいるが。」
シルヴァの声がする。
「ジュ・・・・ジュエチャは!?」
フェニクが叫ぶ。
「寝てるぜ、牢獄で。」
「ここであったが10000年目!よくも裏切りを・・・!!」
スマッシュが響くほど叫ぶ。
「3桁ほど余分だが。(汗」
レッドメアがツッコミを入れる。
「相変わらず馬鹿ばかりだな。」
そう言い残してシルヴァは消えた。

「あ~!!逃げられたジャン!」
スマッシュが愚痴を言う。
「う…うるさい!!しかも貴様のせいだ!!何故俺が怒られる!…所でヒットは?」
「貴様らはなんだよ。イキナリ来て・・・。」
アズマが呆れた口調で言う。
「それよりクルシスは。」
剣翔が後ろを見ながら言う。
「そういえば・・・。迷ったか?」

「「お~い!」」
二重で声が聞こえる。
「おお、ヒット!」
「おお、クルシス!」
今度はレッドメアとフェニクの合唱。

「いや~、偶々こんな奴と遭遇してな。」
「色々と話してきました♪」
「だからテメェら何者だよ・・・。」
エメラスが呆れ口調で言う。
「良くぞ聞いてくれた!」
「さっきから聞いているが。」
エメラスがツッコミを入れる。
「「「俺達は、BPだ!」」」
反応が無い。
3秒くらい経ってから、
「何の略?」
フェニクが聞く。
「この状況では非常に言い難いが、バトル(B) プロフェッショナル(P)の略だ。」
「ボケ(B) プロフェッショナル(P)にもなるな。」
アズマが腕を組んで喋る。
「事実だから何もいえないな。」
スマッシュが言う。
「違う!!!!」
続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第94号
ページ番号
14 / 38
この作品について
タイトル
「世界観」
作者
リノ(チャル,チャチャ,冬楼閑)
初回掲載
2003年9月29日
最終掲載
週刊チャオ第123号
連載期間
約9ヵ月13日