6話~まともな暗殺者~



「ふあ・・・。よく寝た。」
フェニクはテントを作ってからすぐに爆睡していたという。(アズマの証言)

「とりあえず晩飯食う前から寝ていたことで腹減ってないのか?」
アズマが朝食の準備をしている。
実はこのメンバーの中で一番料理が上手かったりする。
ただ、野生動物の丸焼きとかは苦手らしい。(因みに野生動物系は一番上手なのはエメラスとか)

「あ?この際アズマの質問は置いておく。それよりこれからどこへ行くんだ?」

「一番楽なコースは、クイックとか言う奴の仲間を探して、見つけ次第殺る事。そしてその後にディープ王の元へ行く。もう1つは、先に王の元へ行くこと。」
とりあえず目的無しに旅をしていた訳では無かったらしい。

?「フン。暗殺集団の長が此処に居ると言うのに気付かないのか?」
ジュエチャの真後ろで声がした。
実は、全員ジュエチャと同じ方向を向いていた。
通りで気付かないわけだ。

ジュエチャが後ろを向く。
「・・・・・貴公は・。シルヴァ・・どうして・・?」

「フン。『如何してか知りたい』か。そんな顔してるな。気付いていない貴様にとって特に深い意味は無い。だが、オレにはある・・。」
ジュエチャがまた聞く
「前から気になっていた・・・、その気付いてない物は何だ!!!俺はそればかり言われてきた!」
「貴様と・・・・・チャース達と旅を終えたころから気付いていた。貴様は・・。」
?「長。本部の方で異常が。ここは、私がお相手を。」
行き成り影から現れる。
「・・。殺ろうとしていた訳では無いが、殺った方が良いな。では、オレは本部へいく。任せたぞ、クリムゾル。」
クリムゾルといわれたチャオが頷く。
「チャオの体は丈夫と言うが、貴様らは本当に丈夫そうだな・・。とりあえず、長からの命令だ。行くぞ!!」

フェニクが前に出る。
「俺に任せて。」
「・・・大丈夫か?貴様で。」
剣翔が疑いの目をかける。
「大丈夫。メスを手篭めにした事はある。」
ジュエチャが呆れて言った。
「関係無い。まあいい。とりあえず貴様に任せる。駄目なら剣翔に任せるぞ。」

続く

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掲載号
週刊チャオ第87号
ページ番号
6 / 38
この作品について
タイトル
「世界観」
作者
リノ(チャル,チャチャ,冬楼閑)
初回掲載
2003年9月29日
最終掲載
週刊チャオ第123号
連載期間
約9ヵ月13日