赤いハリモグラと赤いチャオ(その7) ページ2
「チャオはかわいい生き物。
この世になごみをもたらす平和の使者たらん。
ぷにぷにのぽよぽよで、か~わいいちゃお~。
いじめっこは、許さないちゃお!
マスタージュエルよ、あのいじめっこの…。」
「駄目ちゃお~!」
チャックルズが祈りの途中で、マスタージュエルが何者かに奪われます。
チャミーです。
戦闘機を地上に降ろし、アメジストチャオのチャオバトラーと一戦交えてたチャミー。
チャミーはチャックルズの行動に気が付き、チャオバトラーを飛び降りて、マスタージュエルを奪ったのです。
「な、なにするちゃお、マスタージュエルを返すちゃお!」
チャックルズの言葉に、チャミーは首をふります。
「駄目ちゃおチャックルズ。ヤツは、アメジストチャオは、地上ビトの邪念でいっぱいちゃお。そんなアメジストチャオを抑えても、邪念の暴走は、止まらないちゃお。」
それを聞いて、チャックルズは頭の上にハテナマークを浮かべます。
チャミーの説明は、バイチャオンウエルの住人じゃないと、理解出来ないでしょう。
チャミーは仕方なく、マスタージュエルを見せます。
ジュエルは輝きを失い、どす黒く濁ります。
アメジストチャオが取り込んでいる地上ビトの邪念。ヒトの欲望には、限りがありません。そんな無限の淀みを吸い取り続け、ジュエルの機能が失われたのです。
もし、このままチャックルズが祈りを続けていたのなら、マスタージュエルは永遠に輝きを失っていたことでしょう。
「もらったぁ、死ねチャミー!!」
チャオバトラーから降りてるチャミーを見て、剣を振り下ろすアメジストチャオのチャオバトラー。
チャミーはジュエルを持ったまま、チャオバトラーに飛び乗ります。
ピコピコハンマーを取り出し、なんとかその一撃をしのぐ。
しかし、アメジストチャオのチャオバトラーの一撃は凄まじく、その剣圧で地上のチャックルズにダメージを与えます。
ポッコ~ン。
「な、なんなのちゃお?これは一体?」がく。
チャックルズは気を失います。
「チャックルズ~。」
倒れるチャックルズを見るチャミー。チャミーは、アメジストチャオを見据えます。
「よくもチャックルズを。絶対許せないちゃお!」
チャミーとアメジストチャオとのチャオバトラーでの死闘が再び再開される。
つづく。