第八話 敵将七人、ついに現る! <ミラ編・前>
今、ミラと戦っているのはカオスに似たチャオだった。
というか、カオスの子供みたいな姿だ。(爆
ミラ「もうっ! 何で私の槍が効かないのよっ!」
カオスにいくら攻撃しても、槍は液体を貫くだけで、カオス自身にダメージを与えているとは思えない。
カオス「抵抗ハ無駄ダ。 オトナシク殺ラレルンダナ。」
ミラ「降参なんてする予定は皆無ですっ!」
ミラは速さの面で圧倒的に有利だ。 一目見ただけではミラの方が優勢に見えるが、実際はカオスに押されていた。
カオス「オトナシタ方ガ身ノ為ダゾ?」
ミラ「どーして槍が効かないのよ? 最近買ったところなのに・・・」
カオス「かおす・まいんど」
カオスが地面を殴りつけると、そこから衝撃波が起こり、ミラを襲った。
ミラ「―スゥ・ファイ<宙・移動>」
何を隠そう、ミラはスピードが速いだけではなく、空間移動の魔法も得意である。 ミラのスピードに着いて来られるのはほとんどいないと言ってもいいだろう。
カオス「ドコニ逃ゲヤガッタ?」
ミラ「これじゃ、キリがないなぁ・・・いっそのこと終わらせちゃおうか?」
カオス「フン、相手ニナラナイトイウコトカ。デハ、コノ姿デハドウカナ?」
カオスはそういうと、手を天にかざして呟いた。
カオス「Ω・Ω・・・」
カオスを青光りする液体が包み込み、姿を変化させていった。
カオス「この姿になるのも久しぶりだな・・・」
ミラ「なっ・・・? 姿が・・・変わった・・・?」
カオス「この姿になったからには、お前ごときに負けるわけがない。 覚悟はいいな?」
ミラ「それに・・・」
カオス「・・・? 何だ?」
ミラ「話し方がなめらかになってる!」
カオス「? そっちに驚いてたのか!」
カオスは、人のような話し方で言った。
カオス「この姿は気に食わない・・・一撃で終わらせてやろう。」
ミラ「なんかこっちも違和感あるけど・・・強いなら不足はないわ! かかってきなさいよ!」