第八話 敵将七人、ついに現る!<フローラ編・前>
コール「しかし、命令を受けたからってこんなかよわい女の子を殺すっていうのは・・・性にあわないね。」
フローラ「だったら、命令に従わなければいいじゃないですか。」
コール「うーん、それは無理だね。 偉大なるダークカオス様直々のの御命令だから。」
フローラ「・・・・・」
コールとフローラは少し離れた川の辺で向かい合っていた。
小柄でおとなしい性格の二人だが、今はどちらも殺気に満ち溢れていた。
コール「まぁ、ずっと睨みあってても仕方ないし・・・ こんな嫌な指令はとっとと終わらせて別の仕事につきたいね。」
フローラ「残念ながら、次の仕事は無理ですね。 ここで終わりです。」
コール「この私を倒すとでも?・・・出きることならそうして頂きたいね。」
コールはそう言うと、魔法詠唱もなしに姿を消した。
フローラ「なっ・・・?」
コール「フローラさん、私はこっちですよ?」
フローラが後ろを振り返ると、そこには紛れも無いコールの姿があった。
フローラ「速い・・・」
あまりの速さに目を丸くするフローラ。
コール「鬼ごっこは楽しいですよ? さぁフローラさん、あなたが鬼です、私を捕まえる事ができますか?」
フローラ「望むところです、コールさん、あなたを捕まえて見せましょう!」