第八話 敵将七人、ついに現る!<フローラ編・中>

コール「―バレグ・オース・メル<行け・光・剣>」

フローラ「くっ・・・」

コールは、素早く動きつつ、光の短剣を飛ばしていた。

フローラ「・・・―オース・クレイ!<光・盾>」

フローラも何とか盾を出して防いでいたが、コールのスピードについていけず、体のあちこちに切り傷を作っていた。

コール「フローラさん、私を捕まえるんじゃなかったですか?」

フローラ「―オース・イル!<光・玉>」

フローラも光魔法で応戦するが、コールの速さの前では魔力の無駄遣いにしかならなかった。

コール「さてと、鬼ごっこもなかなか終わらないようですし、今度はこっちから行きますか・・・」

―召喚 疾風魔法剣 <ヒカリノツルギ>

コールの手には、いつの間にか輝く長剣があった。

コール「この剣はある特殊な鉱石を使った特別製なんですよ・・・魔力の宿る鉱石をね・・・」

驚くフローラを見ながら、コールは魔旋律を唱えた。

コール「―オース・メル・ラヴァ―<光・剣・吸収>」

コールが魔旋律を唱えると、光が剣に吸収されていったのだった。

コール「さぁ、鬼ごっこも終わりにしましょう。―一撃であの世へ送ってさしあげますから・・・。」

フローラ「・・・ぁ・・・」

コール「我ダークカオスに仕える光なり この世の聖なる光は悪しき光によって滅ぼされる運命なり 光よ裁きを下せ ―エターナルジャッジメント・・・」

コールの長剣から発せられた光は、無数の帯となって空へ向かい、フローラに降り注いだ。

コール「・・・消えるがいい、聖なる光の使者よ。」

フローラ「きゃぁぁぁ――!」

このページについて
掲載号
週刊チャオ第160号
ページ番号
17 / 21
この作品について
タイトル
理想郷へ ―果てしなき世界―
作者
桜(フィルァ,チャチャ,飛諏珂)
初回掲載
週刊チャオ第153号
最終掲載
週刊チャオ第163号
連載期間
約2ヵ月12日