第八話 敵将七人、ついに現る!<フローラ編・中>
コール「―バレグ・オース・メル<行け・光・剣>」
フローラ「くっ・・・」
コールは、素早く動きつつ、光の短剣を飛ばしていた。
フローラ「・・・―オース・クレイ!<光・盾>」
フローラも何とか盾を出して防いでいたが、コールのスピードについていけず、体のあちこちに切り傷を作っていた。
コール「フローラさん、私を捕まえるんじゃなかったですか?」
フローラ「―オース・イル!<光・玉>」
フローラも光魔法で応戦するが、コールの速さの前では魔力の無駄遣いにしかならなかった。
コール「さてと、鬼ごっこもなかなか終わらないようですし、今度はこっちから行きますか・・・」
―召喚 疾風魔法剣 <ヒカリノツルギ>
コールの手には、いつの間にか輝く長剣があった。
コール「この剣はある特殊な鉱石を使った特別製なんですよ・・・魔力の宿る鉱石をね・・・」
驚くフローラを見ながら、コールは魔旋律を唱えた。
コール「―オース・メル・ラヴァ―<光・剣・吸収>」
コールが魔旋律を唱えると、光が剣に吸収されていったのだった。
コール「さぁ、鬼ごっこも終わりにしましょう。―一撃であの世へ送ってさしあげますから・・・。」
フローラ「・・・ぁ・・・」
コール「我ダークカオスに仕える光なり この世の聖なる光は悪しき光によって滅ぼされる運命なり 光よ裁きを下せ ―エターナルジャッジメント・・・」
コールの長剣から発せられた光は、無数の帯となって空へ向かい、フローラに降り注いだ。
コール「・・・消えるがいい、聖なる光の使者よ。」
フローラ「きゃぁぁぁ――!」