第八話 敵将七人、ついに現る!(前編)

何度も魔物にまかれながらも、なんとか草原を抜けることの出来た一行。そこは、さっきの草原が嘘のように殺伐とした道路だった。

クロウ「やっと草原を抜けたぞー!」

喜ぶクロウ。

ミラ「ん~w やっとまともな道に出たわね~w」

かなりご機嫌な様子のミラ。

レイラ「・・・さっきの方が、スリルあって楽しかった。」

魔物が出てこない・・・つまり戦えないことにご機嫌斜めのレイラ。

フローラ「もう、魔物が出てくるのは嫌ですよぉ?」

いつもの通り、人によって好き嫌いのある声で話すフローラ。

ファング「あー、また武器買っとかないと・・・」

とりあえず、武器の心配の方をしてしまうファング。

クリス「これから、どんな敵が来るのか・・・楽しみだ。」

戦いたくてウズウズしているクリス。

セリア「もう・・・戦うのは嫌です。でも、いざとなったら頑張ります。」

ある意味一番しっかりしているセリア。

こんなメンバーでこの先旅を続けられるのか?と心配になる作者。(ぇ

レイラ「・・・魔物との戦いで十分休めてないし、武器も壊れたのがある。とりあえず、村を探した方がいいんじゃない?」

ファング「それもそうだ。・・・でも、こんな草原を抜けた向こうに村なんてあるのか?」

一行「・・・(黙)」

クロウ「・・・と、とりあえず、歩けばそのうち見つかるんじゃ?」

一行「(クロウの軽い性格でたー・・・)」

ファング「まぁ、クロウの言う事にも一理ある。とりあえず、歩こうぜ。」

???「どちらにしても、村にたどり着けるわけないけどね。」

フローラ「誰なんですか?」

久しぶりに引き締まった声で話すフローラ。

???「私の名前?・・・教えてあげてもいいけど?」

フッと姿隠しの魔法を解いて現われたのは、まだ幼げな少女のチャオだった。 しかし、その目を見れば、彼女が只者ではないことが分かった。

???「私の名前はリズ。偉大なるダーク・カオス様の元に集う、暗殺者の一員。」

ミラ「暗殺者・・・」

リズ「ダーク・カオス様より指令が下った。お前達七人がターゲットだ。」

ファング「暗殺者だかなんだかしらねぇが、たかが一人に俺達七人がやられるとでも?」

リズ「そういうと思った。・・・これなら、敵にとって不足ではないだろう?」

リズはそういうと、ピィィっと口笛を吹いた。

???「お呼びですか? リズ隊長。」

リズ「ターゲットを確認。今より作戦実行に移る。」

???「了解しました。」

クロウ「おぃおぃ・・・マジかよ。」

セリア「まるで、悪い夢でも見てるみたいです。」

リズを隊長と呼ぶ、六人のチャオが現われたのだった。

リズ「自己紹介と行こうか。・・・冥土の土産にね。」

???「グラーフ。レイラ抹殺の指令を受けた。」

???「コール。フローラ抹殺の指令を受けた。」

???「Ωイチゴウキかおす。みらヲ抹殺スル。」

???「フレア。ファング抹殺の指令を受けた。」

???「シェリル。クリス抹殺の指令を受けた。」

???「フィーラ。セリア抹殺の指令を受けた。」

クロウ「・・・暗殺者か。不足はない。皆、応戦するぞ!」

このページについて
掲載号
週刊チャオ第158号
ページ番号
13 / 21
この作品について
タイトル
理想郷へ ―果てしなき世界―
作者
桜(フィルァ,チャチャ,飛諏珂)
初回掲載
週刊チャオ第153号
最終掲載
週刊チャオ第163号
連載期間
約2ヵ月12日