第八話 ページ2
テイルスチャオとエミーチャオとナックルズチャオは、とうとう泣き出してしまった園児に、チャオのかわいさをアピールです。
テイルスチャオは、にっこりとほほえむと、右手をしゅびっとかかげます。
エミーチャオは、かわいく発声した後、両手を広げておじぎします。
ナックルズチャオは、園児のわきで、体をセクシーにくねらせます。
しかし、園児は泣き止みません。
テイルチャ「やばいちゃお。こいつ、泣き止まないちゃお。」
エミチャ「こまたちゃお、チャオの魅力が、通じないちゃお?」
ナックチャ「あきらめちゃ駄目ちゃお。もっとチャオの魅力をアピールするちゃお。」
テチャ「そうちゃお。だったらボクが唄うちゃお!」
エチャ「ちゃお?」
ナチャ「お、おい、ちょっとまつちゃお。」
テイルスチャオはにっこにとほほえむと、身体をゆらして唄いだします。
「あ、あ、あ~あ。」
「やばいちゃお。こんな音痴なお歌じゃ、逆効果ちゃお。」
エミーチャオが悩んでいると、ナックルズチャオは太鼓を取り出します。
「こうなったら、音痴な歌声をかき消すしかないちゃお!」
ナックルズチャオは、思っくそ太鼓を叩きます。
「分かたちゃお!」
エミーチャオはマラカスを取り出すと、これまた思っくそ振り回します。
しばらくたって泣き止んだ園児は、そのチャオどものなりふりかまわぬ姿に、なんかおかしくなってきて、口元が緩みます。
その時でした。これからの悲劇が始まったのは。
つづく。