第八話 ページ1

チャオ。
それは、かわいいぷにぷに。
チャオ。
それは、心ときめくぽよぽよ。
レアチャオ。
そしてそれは、ゲムキューユーザーのみに許された、神秘のチャオどものことである！
レアチャオ戦隊キャラチャオン！


ところで、レア？レア？レアチャオってなに？
キャラチャオだけゆうの？
どんなチャオも、この世に一匹だけ～。『レア』じゃん～？
君がほしいチャオは何？
ツヤ？カオス？ジュエルピュア？
そんなものよか、大切な物。
それはあなたのそのチャオさ～。
ツヤツヤソニックチャオ、ツヤツヤシャドーチャオ、
エミーチャオ、ナックルズチャオ、
テイルスチャオ～～～。
うちのガーデンに、居るチャオさぁ～。
やっぱ、全てのブリーダーに、
全種のチャオをゲット出来るチャンスを～。
レア、レア、レアチャオって。
普通のチャオは創りだす事が出来る。
そおさレアチャオっていうのは、
誰でもすぐさま思いつく、
ミニキャラな姿をした、あいつらのことさ。
レアチャオ戦隊キャラチャオン。
萌えるぜ～。
（ふう、なんかなあ…）



これまでの概要
ツヤツヤソニックチャオのもとに、ツヤツヤシャドーチャオから電話がかかってきた。
テイルスチャオがズラにしたと言ってるのだが、あいつにそんな勇気はないだろ！とどなるツヤツヤソニックチャオ。そんな彼の名を呼ぶ声に、ふと振り向いた時、思わず受話器を落としてしまった。ズラにしたテイルスチャオは、素敵だった。



登場人物
キャラチャオン…
勇気あるチャオのみに許された、栄誉あるチャオの称号。
ツヤツヤソニックチャオ、ツヤツヤシャドーチャオ、
ナックルズチャオ、エミーチャオ、
そして、テイルスチャオの五人を言う。



舞台背景…
連載開始後、初めてご飯を食べたキャラチャオン達。
しかし、そんなキャラチャオンの目の前で、一人の幼稚園児が殴り飛ばされた！


第八章
戦いの予感。

ばくばくばくばく、ぷはぁ。
「あ～、食った食ったちゃお。」
お腹いっぱいになったテイルスチャオは、みんなのそばに戻ってます。
「ちょ、ちょっとテイルスチャオ！」
「はう！」
戻って来たテイルスチャオを見て、みんなびっくりです。

「す、素敵…、」
「す、素敵ちゃお…。」
みんなテイルスチャオに見とれてます。
「ちゃお？みんな、どしたちゃお？」
テイルスチャオはみんなの視線が少し上を向いてるのに気が付き、頭の上に手をやってみる。
テイルスチャオのおてては、何か触り慣れない物をつかむ。
それを手にとって見ると、それはズラだった。
「わ～、なにこれちゃお～！」
テイルスチャオは思わずズラを投げ捨てる。
「ボク、はげじゃないちゃお。失礼しちゃうちゃお！！」

「あ、テイルスチャオ…。」
「素敵じゃなくなったちゃお。」
「うん、いつものばかチャオちゃお。」

とりあえずキャラチャオン達は、チャオの森へと出発する。

「やめろよ～。痛いって。」

キャラチャオン達の行く手では、一人の園児が一匹のチャオに殴られてます。
「あ、ライトカオスちゃお。」
テイルスチャオはそのチャオがライトカオスであることに気がついた。
「でも、なんか黒光りしてるちゃお。」
エミーチャオがそう言うと、ナックルズチャオが続ける。
「ほんとちゃお。なんかごきぶりみたいちゃお。」
「ぷぷ、ゴキチャオって、変ちゃお。あはははは。」
三匹のチャオは、大笑い。しかし、ツヤツヤソニックチャオとツヤツヤシャドーチャオは、わなわなと震えています。
「お、おい、あいつって…。」
「ああ、間違い無いちゃお。ヤツは、マスチャッツちゃお。」
マスチャッツとは、言わずと知れたチャオ空手超級の覇者である。
ツヤツヤソニックチャオとツヤツヤシャドーチャオの二人だけが、チャオ空手超級に挑戦したことがあったのです。
そして、そんなマスチャッツが、こともあろうに人間の子供をいじめてるのです！
これは、チャオにあるまじき行為であるとともに、このことがトラウマとなり、この子供が将来、チャオをいじめるようになっちゃうかもしれません！
それだけは避けなければ！！

「マスチャッツは、ボク達にまかせるちゃお。」
「だからお前等は、あの子にチャオのかわいさを思っくそアピールするちゃお。」
「わかたちゃお！」

こうしてツヤツヤソニックチャオがマスチャッツに回し蹴りをくらわせ、園児から引き離します。
テイルスチャオとエミーチャオとナックルズチャオは、とうとう泣き出してしまった園児に、チャオのかわいさをアピールです。
テイルスチャオは、にっこりとほほえむと、右手をしゅびっとかかげます。
エミーチャオは、かわいく発声した後、両手を広げておじぎします。
ナックルズチャオは、園児のわきで、体をセクシーにくねらせます。
しかし、園児は泣き止みません。

テイルチャ「やばいちゃお。こいつ、泣き止まないちゃお。」

エミチャ「こまたちゃお、チャオの魅力が、通じないちゃお？」

ナックチャ「あきらめちゃ駄目ちゃお。もっとチャオの魅力をアピールするちゃお。」