第五話 ページ1

レアチャオ。
それは、ゲムキューユーザーのみに許された、神秘のチャオどものことである！
レアチャオ戦隊キャラチャオン！


待ってろちゃお。生きてろちゃお。
絶対配布に、たどり着くちゃお！
ぷにぷにっぽよっぽよ。
つやつや、ぴゅあっぴゅあ。
思わず萌える、五つのチャオさぁ。
レアチャオをゲットすることは、キャラッチャオ～ン。
地球の未来をつかむこと。
ぷにぷにぽよぽよ。
もっと萌えよ。
危険な感覚突き抜けてゆく～。キャラッチャオ～ン。
つやつやぴゅあぴゅあ。
もっと強く。
輝く勇気を、今こがらせてえ。
レアチャオ～、レアチャオ～。
急げレアチャオ戦隊キャラチャオン！！



登場人物
キャラチャオン…
勇気あるチャオのみに許された、栄誉あるチャオの称号。
ツヤツヤソニックチャオ、ツヤツヤシャドーチャオ、
ナックルズチャオ、エミーチャオ、
そして、テイルスチャオの五人を言う。

ピカチャオ…
チャオマスターを目指す、少年Ｓのパートナーチャオ。
少年Ｓとは、固い絆で結ばれている。


舞台背景
かわいいチャオが誘拐される危険性を回避すべく、湖の底に沈められたチャオガーデン。
そしてチャオの森を目指すキャラチャオン。
ガーデンを沈めるべく荒れ狂う湖。
それに巻き込まれないくらい離れた所で、沈み行くガーデンを見る。
キャラチャオンよ、君たちは今、ナニを思うのか？


第五章
チャオのしあわせ


「沈んじまっちゃったちゃお。ボク達のチャオガーデン。」
さっきまで荒れ狂っていた湖も、今は風に水面をふるわせ、おだやかだった。

ボクが、つやつやになりたいって思ったのがいけなかったちゃお？

テイルスチャオは、自問自答する。
「元気出すちゃお。」
そんなテイルスチャオに、とびっきりの笑顔をみせるツヤツヤソニックチャオ。
「ガーデンのことは、そのうちきっといい方法がみつかるちゃお。」
「そうちゃおか？」
不安げなまなざしで振り返るテイルスチャオ。
「大丈夫ちゃお！」
ツヤツヤソニックチャオをはじめ、他の三人も一緒にうなずく。
「そうちゃおね！」
「よ～し、そうと決まれば、とっととチャオの森の長老に会って、ツヤツヤになる方法を聞いてみるちゃお！」
笑顔の戻ったテイルスチャオの肩を、やさしく、そしてたのもしく叩くツヤツヤソニックチャオ。

「み、みんな、気をつけるちゃお！」
なごやかなムードのキャラチャオンであったが、ナックルズチャオの一言に急に緊張が走る。
ナックルズチャオの視線の先にはなんと、あのいじめっ子チャオ、ピカチャオが身構えていた。

「ぴかぁ、ぴかぴかぁ！」
キャラチャオン五人を目の前にして、リキみまくるピカチャオ。
「ど、どうするちゃお？ボク達をまたいじめようとしてるちゃお～！」
テイルスチャオはずでに、泣き出す寸前だ。
「だ、大丈夫ちゃお。イインチョウ達の言葉を、思い出すちゃお。」
震えるテイルスチャオの一歩前で、身構えるツヤツヤソニックチャオ。
「ああ、今度は負けないちゃお！」
ツヤツヤシャドーチャオも身構える。
「ぴかぴかぁ！」
ピカチャオのほっぺから、かすかな放電現象がおきる。もはや、一触触発な雰囲気だ。

「み、みんな、待つちゃお。」
身構えるお友達を、ナックルズチャオが止める。
「ここは、ボクにまかせるちゃお。」
ナックルズチャオの発言に、みんなは驚く。
「お前、この前こいつに泣かされたちゃおよ？」
「また泣かされたいちゃおか？」
「みんなでチカラを合わせるちゃお！！」
みんなはナックルズチャオを心配し、とめにかかる。
「でも、あいつは１人ちゃお。」
ナックルズチャオの言葉に、みんなははっとする。
「相手がいじめっ子だからちゃおって、一人を五人でぼこるのは、いけないことちゃお！」
その言葉にみんなは、お互いの顔を見合わせます。
「うん、わかたちゃお。ボク達が間違ってたちゃお。」
他の四人のチャオは、いじめっ子の相手をナックルズチャオにまかせた。
「さあ、どっからでもかかってくるちゃお！」
ピカチャオの前でしゅびしゅびと、両の鉄拳を振り回すナックルズチャオ。
「…ぴか？ぴかぴか。」
しかし、ピカチャオは構えをとく。
五人全てを相手にするつもりだったピカチャオには、１人で向かってくる事事体、不思議だった。
「ぴかぴかぁ。」
「ちゃお？なんだお前、やる気ないちゃおか？」
そんないじめっ子にとまどうナックルズチャオ。
「ぴかぴかぁ、ぴいぴかぴい。」
ピカチャオは、お前１人じゃ勝てないだろ、みんなでこいよ。と言う。しかし。

「お前、ぴかぴかしか言えないちゃおか？」
「ぴかぴか？」
ナックルズチャオ達は、面食らう。
なぜちゃお？
五人は思わず頭の上にハテナマークを浮かべる。しかし、すぐにテイルスチャオのハテナマークはビックリマークに変わる。
「あ～、みんな見るちゃお！いじめっ子の頭の上！！」
「あ～、アレがないちゃお！」
チャオの頭の上に浮かぶ球体。それは、チャオの感情を表すコミュニティツール。
それが無いということは、意思表現のキ