☆★☆週刊チャオ第340号【隔週刊化中】☆★☆
※チャピル・・・以降の展開を何も考えないまま、表紙ラストエピソードを始めてしまった人。
※けいりん・・・スマさんと共に来て、最近はふうりんと仲のいい、チャオなのか美少女なのか分からない。
※キョーバ・・・酒飲みスーさん。普段は普通の生徒だが、たまにおかしくなる子。よく巨大化をしている。
※DX・・・存在感が薄すぎて、飼い猫の方こそが本物のDXさんだと思われている不幸な人。
【けいりん】「最近は聖誕祭の影響もあってか、投書の数が増えてきているようです」
【キョーバ】「へぇーへぇー」
【けいりん】「『聖誕祭用の大作を準備してます。でもできるかどうかわからないw』これ、送ったのキョーバ君ですか?」
【キョーバ】「いやいやいや!」
【けいりん】「なんとなく文脈からキョーバ君の臭いを感じ取ったんですけど」
【キョーバ】「どんな臭いやねん!」
【けいりん】「自分の臭いってのは、案外自分では気がつかないものなんですね」
【キョーバ】「・・・今思ったけどこれってどっちの『におい』で表紙に載るの?」
【チャピル】「もちろん、くさい方で」
【けいりん】「愚問だな」
(そのとき、会議室の扉が開いた)
【DX】「にゃーお」
【キョーバ】「何? セティさんから呼ばれてる? ・・・嘘!?」
【チャピル】「ご愁傷様です」
【けいりん】「チーン」
【キョーバ】「手を合わせないでくださいよ!」
【キョーバ】「セティさんってそんなに怖い人なの?」
【チャピル】「い、いや、とっても素晴らしい方ですよ! たぶんね!」
【DX】「フシャーーーーッ!」
【キョーバ】「早く来いってことですか。わかりましたよ、行きますよ」
【チャピル】「いってらっしゃーい」
【けいりん】「して、小説講座の方は?」
【チャピル】「・・・動物の鳴き声の表現について、じゃだめっすか?」
【けいりん】「いつになくだめだめだー!!」
☆★☆ 週刊チャオの表紙 - Last Episode ☆★☆
第2話 「かいろ君の失敗」
週刊チャオは只今、休刊前の隔週刊発行期間です。
休刊まであと7号です。(本号を含む)
隔週刊化中、どのようなペースで掲載を続けるかは自由です。
今まで通り毎週土曜に載せても構いませんし、1号に2週間分を載せる形でも可能です。
詳しくは【重要】週刊チャオの休刊計画についてをご覧ください。
▼週刊チャオとは▼
チャオBBS内で、自分の考えたチャオに関する小説などを、みんなが書き込むツリーのことです。
週チャオに小説を載せるのには、何の資格も要りません。
また、小説以外にも、詩、俳句、歌など、文学作品なら何でもOKです。
なお作品への感想は上の「感想・伝言ツリー」へお願いします。
▼作者の方へのお願い▼
・読み切りか連載かによって投稿する場所が違います。適切なコーナーにレスをして書いてください。
・読者の人が見やすいよう、短文でいくつもレスを付けて続きを書いていかずに、なるべくひとつの発言の字数制限いっぱいまで追加しましょう。
・見やすくするために、2つ以上のレスを使うお話の場合、多段レスをせずに2つ目以降は全て1つ目にレスするようにし、一段になるようにしましょう。
× ├チャオのお話・1話 ソネック
└チャオのお話・2話 ソネック
└チャオのお話・3話 ソネック
○ ├チャオのお話・1話 ソネック
├チャオのお話・2話 ソネック
└チャオのお話・3話 ソネック
●○発刊場所の臨時変更について○●
この度は、CHAO BBSがメンテナンスから復旧しない状況が長く続いているため、
ここ「週刊チャオ編集部 サークル掲示板」にて臨時の発刊を行うこととなりました。
CHAO BBSが復旧するまで、週刊チャオはこちらの掲示板に掲載されます。
基本的にはCHAO BBSの時と同様に週刊チャオを利用していただきたいのですが、実際のところ、いくつかの動作に違いがあります。
また、その他の詳細についても、ろっどさんが週刊チャオ331号発刊に関するお知らせにまとめられているので、詳しくはそちらをご覧下さい。
●○週刊チャオのQ&A○●
【私も週刊チャオに、小説を書きたいのですがいいですか?】
週刊チャオは誰でも、いつでも参加できるツリーです。
参加は自由なので書き込むのに許可や登録はいりません。
いい小説ができたら、ぜひ一度書いてみてください。
【週刊チャオのツリーはいつ立ちますか?】
基本的には毎週土曜日の0時、つまり金曜から土曜になった時です。
ただし、立てる人の都合等により遅れることも早まることもあるので、遅れたときはごめんなさい。
【小説を書きたいけど、次の発行日まで日にちがあり、まてません。】
週刊チャオは次の号が立つまでの一週間有効です。
月曜が来たらおしまい、ページが変わったらおしまいなんてことはありません。
もし小説が水曜日に完成したら、前の土曜に発行した週刊チャオを利用してみましょう。
【今日途中まで書いたけど疲れちゃった。まだ明日続きを書く予定なんだけど…】
そんな時はタイトルの中に「未完成」や「今週続きあり」などをいれておくのが読者
のみなさんのためにいいでしょう。あまり無理をせず自分のペースで書いていきましょう。
【書いた小説の著作権についてはどうなるの?】
基本的に各作者にありますが、週刊チャオ編集部に限って無断転載ができるものとします。
~あらすじ~
海外で週刊チャオもどきが発売されていることを知った週刊チャオは、ふうりんを某国へと派遣し、調査を始めることにした。
扉の奥からノックの音がする。
「どうぞ」
歩み寄ってふうりんがキーチェーンを外すと、現れたのは
「キョーバ君ですか・・・」
「セティさんに言われてきましたよ」
「なんでまた、よりによってキョーバ君を・・・」
「どうかしましたか?」
「いや、なんでもないです。ちょっと手伝ってほしいことがあって、一人送ってほしいと頼んだのは私ですから」
さしずめお邪魔虫をふうりんに押し付けたといったところか。それに気づいたふうりんは、大きなため息をついた。
「結構広い部屋ですね」
キョーバ君はいつの間にか室内に上がり込むと、部屋の内装をまじまじと見物していました。南国風のゆったりした作りの室内にベッドと机—上には果物の盛られた皿—が置かれ、窓の外にはバルコニーも設けられている。
「わりといいホテルですしね。元々人間用の一人部屋なので、キョーバ君が来てやっとちょうどいいぐらいの広さになると思いますよ」
「この小さいリンゴ食べてもいいですか?」
机の上に盛られたフルーツを指して聞く。
「いいですよ」
・・・
番組収録が始まった。
放送作家は、修正した台本について会心の出来であると自負していた。
念には念を入れてリハーサル前に、ダメだしをした本人であるかいろ君にもその台本を見せてみたところ、
「おお!これならいいじゃないか!!!」
そう言われたのも、今日の自信に繋がっていた。
彼は若手ではあるが、その積極性を買われて今回の番組に参加していた。彼は自分の仕事に対してはプライドがある。かいろ君の登場は今日の番組で一番の高視聴率が見込まれている部分だ。ステーションスクエアを中心に注目を集めておきながら、全国放送としては初の登場となるかいろ君の場面。決して疎かにするわけにはいかなかった。
VTRが終わり、司会者の台詞が入る。
「本日はステーションスクエアからはるばるかいろ君にお越しいただきましたー!」
「かいろ君だあああああああああ!!!!!」
スタジオ袖から勢い良く飛び出したかいろ君が、軽く宙返りをしながらスタジオへ降り立つ。一斉に動き出すカメラ。出演者と観客席からの多大な拍手から、リハーサル時以上の興奮が伝わる。
「こんちわ!!!!」
「かいろ君のモットーは気合いだそうですね」
「そのとおりだあああああ!!!」
「というわけで、今日はかいろ君の気合いのほどを確かめるべく、このようなものを用意しました。ご覧ください!」
放送作家の新企画。それは、この番組の看板芸人である「あたらし」の芸人根性と、かいろくんの気合いとを、自転車発電によって比べてみることだった。幸いにも、別の番組で使った自転車発電のセットがあったので、それを流用して急ピッチで制作した。
スタジオの反対側から運ばれてくる。
後輪に接するように設けられた発電機が、背面の虹のライトを順に灯していく仕組みになっている。2台ある自転車のうち片方は、かいろ君用にと、座席が極端に低くなるよう改造した。
あたらしが冗談めかしてかいろくん用の自転車をまたぐ。まるで三輪車に乗った大人のようで、観客席から失笑が漏れる。
「よーし、じゃあそれでいこうぜ!!!!!」
かいろ君がそう言って、大きい方の自転車のサドルの上に座った。出演者全員の目が点になる。
「かいろ君・・・それ、漕げないんじゃない?」と、レギュラーの女性アイドル。
「気合いで何とかなるさあああああああ!!!!!」と、かいろ君。
「勝負にならねぇんじゃねぇのか?」と、あたらし。
「その台詞、そっくりそのまま、お前にお返しするぜ!!」と、かいろ君。
放送作家はそのやりとりを、ステージ袖にて、不安そうな顔で見つめていた。自転車の交換。リハーサルでも試していないことだが、しかし、彼の関心は別の所にあった。これ面白いのか? 観客席に目を走らせる。誰もがスタジオに注目している。いけるかもしれない。
司会者の合図と共に、あたらしは身を小さく折り曲げて自転車を漕ぎ始める。彼の持ち味は顔芸だった。極端に苦しそうな顔をして逆に笑いを取る。一方のかいろ君はというと、サドルから飛び降りてその下の三角形の部分に体を押し込み、三角乗りのような要領で強引にペダルを漕ごうとする。
「うおおおおおおお!!!!!!!!!!!」
これがすさまじく速かった。みるみるうちに虹に光が点灯していく。かいろ君ににじり寄るカメラ。カメラからの映像では、ペダルの動きが速すぎて円盤のようにしか映っていない。
「どりゃああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
瞬く間に、虹の完成まで残り一段階に迫った。回転が一段と加速する。限界だ。後輪に取り付けられていた発電機が、一瞬にして吹き飛んだ。かいろ君の自転車は、そのままの勢いで前方に転がり出る。ぐしゃぐしゃに壊れる自転車発電セット。突然の動きに、カメラマンは応じきれなかった。カメラマンの手に直撃した自転車が、そのままカメラと共に倒れ込んで壊れた。酷い音がした。発電機は地面を滑るように転がって、司会者の立つセット正面の台座に穴を開けた。悲鳴が上がった。あたらしは、必死で自転車にしがみついていた。かいろくんは、うつぶせになって昏倒していた。
「うっ・・・大丈夫かあああ?」
気がついたかいろ君が辺りを見回してみると、そこには当惑したような顔の出演者達がいた。
騒然としたスタジオに、慌ただしくスタッフが出入りする。破損したセットは次々に片付けられていく。もはや誰も撮影のことなど気にしてはいなかった。