☆★☆週刊チャオ第339号【隔週刊化中】☆★☆
週刊チャオは只今、休刊前の隔週刊発行期間です。
休刊まであと8号です。(本号を含む)
隔週刊化中、どのようなペースで掲載を続けるかは自由です。
今まで通り毎週土曜に載せても構いませんし、1号に2週間分を載せる形でも可能です。
詳しくは【重要】週刊チャオの休刊計画についてをご覧ください。
▼週刊チャオとは▼
チャオBBS内で、自分の考えたチャオに関する小説などを、みんなが書き込むツリーのことです。
週チャオに小説を載せるのには、何の資格も要りません。
また、小説以外にも、詩、俳句、歌など、文学作品なら何でもOKです。
なお作品への感想は上の「感想・伝言ツリー」へお願いします。
▼作者の方へのお願い▼
・読み切りか連載かによって投稿する場所が違います。適切なコーナーにレスをして書いてください。
・読者の人が見やすいよう、短文でいくつもレスを付けて続きを書いていかずに、なるべくひとつの発言の字数制限いっぱいまで追加しましょう。
・見やすくするために、2つ以上のレスを使うお話の場合、多段レスをせずに2つ目以降は全て1つ目にレスするようにし、一段になるようにしましょう。
× ├チャオのお話・1話 ソネック
└チャオのお話・2話 ソネック
└チャオのお話・3話 ソネック
○ ├チャオのお話・1話 ソネック
├チャオのお話・2話 ソネック
├チャオのお話・3話 ソネック
●○発刊場所の臨時変更について○●
この度は、CHAO BBSがメンテナンスから復旧しない状況が長く続いているため、
ここ「週刊チャオ編集部 サークル掲示板」にて臨時の発刊を行うこととなりました。
CHAO BBSが復旧するまで、週刊チャオはこちらの掲示板に掲載されます。
基本的にはCHAO BBSの時と同様に週刊チャオを利用していただきたいのですが、実際のところ、いくつかの動作に違いがあります。
また、その他の詳細についても、ろっどさんが週刊チャオ331号発刊に関するお知らせにまとめられているので、詳しくはそちらをご覧下さい。
●○週刊チャオのQ&A○●
【私も週刊チャオに、小説を書きたいのですがいいですか?】
週刊チャオは誰でも、いつでも参加できるツリーです。
参加は自由なので書き込むのに許可や登録はいりません。
いい小説ができたら、ぜひ一度書いてみてください。
【週刊チャオのツリーはいつ立ちますか?】
基本的には毎週土曜日の0時、つまり金曜から土曜になった時です。
ただし、立てる人の都合等により遅れることも早まることもあるので、遅れたときはごめんなさい。
【小説を書きたいけど、次の発行日まで日にちがあり、まてません。】
週刊チャオは次の号が立つまでの一週間有効です。
月曜が来たらおしまい、ページが変わったらおしまいなんてことはありません。
もし小説が水曜日に完成したら、前の土曜に発行した週刊チャオを利用してみましょう。
【今日途中まで書いたけど疲れちゃった。まだ明日続きを書く予定なんだけど…】
そんな時はタイトルの中に「未完成」や「今週続きあり」などをいれておくのが読者
のみなさんのためにいいでしょう。あまり無理をせず自分のペースで書いていきましょう。
【書いた小説の著作権についてはどうなるの?】
基本的に各作者にありますが、週刊チャオ編集部に限って無断転載ができるものとします。
・・・
※チャピル・・・ちゃおたぷろぐらまにあ。
※ふうりん・・・NNのチャオです。ツッコミ的ポジションで重宝されてます。
【ふうりん】「そういえば、外国でのニセ週チャオの件、どうなったんですか?
けいりんの姿まで載せられていて、びっくりした例のやつ」
【チャピル】「(いつから呼び捨てになったんだ・・・)
今某国の販売経路から色々辿ってみているところなんですが、うーん、まだしっぽは掴めませんねぇ。
写真が載ってた事などから考えるに、どこかで内部犯が絡んでいるんだとは思いますが・・・」
【ふうりん】「内部犯ならまだ特定できそうじゃないですか。怪しい人物を総当たりでもして」
【チャピル】「週刊チャオに、人事部はないんです」
【ふうりん】「そういえばそうでした・・・」
☆★☆ 週刊チャオの表紙 - Last Episode ☆★☆
机上に3週間分のニセ週刊チャオがばさりと投げられた。全て、かいろ君が持ち帰ったものだ。
「これは一体どういう事ですか!!」
会議室に響き渡る声。週刊チャオの表紙担当要員、チャピル。
会議室に集まったサークルメンバーを、順に見る。皆が驚きや当惑を顔に浮かべている。
「既に1年半もの間、この週チャオのパチモンは海外を中心に出回っていたようです。それも破格の値段で。
もしこの件が漏れたら、もしこれらが輸入販売されたら、国内の週刊チャオの価格帯を維持することは難しい。
だから、私たちはこの偽物を排除する必要があります」
チャピルは静かにそう告げた。室内の誰もがうつむいた。
彼は言葉を続ける。
「調査のために、私を某国へ行かせてください。お願いします。
これは、緊急を要する事件なんです」
しかし・・・そう言って表面は冷静を装いつつも、彼は迷っていた。
週刊チャオの内部に犯行がいる。サークルメンバー間の信頼を揺るがす事実だ。
事前に彼はその件を口に出さない事に決めていた。
どうせ1年半も前からあったこと。口にしたところで、犯人がのそのそ出てくるはずはないと。
しかしそれは同時に、一人で悩みを抱え込むということも意味していた。
「チャピルさんが某国へ行ったら、一体誰が表紙を書くんですか?」
突然、口を挟んだのは、
「セ、セティさん・・・」
編集部広報部長を務めるセティは、恐るべき人である。
「代わりに人事部のふうりんが暇しているので、彼女を送るのではダメ?
ふうりんも、あれはあれでなかなか優秀だと思いますけど?」
「確かにふうりんもこの件の関係者ではありますが・・・」
チャピルは卓上のバックナンバーに目を落とす。無断でのせられている写真の多くは、彼女のものである。
セティは、そんなチャピルの目を見つめる。
「た ま に は、自分自身で、ちゃんとした表紙を書くべきなんじゃないですか?」
その言葉が切り札だった。
チャピルはがっくりと、その肩を落とした。
☆
【チャピル】「こんばんはー、週刊チャオの時間ですー。
今週は諸々の事情により、チャピル一人でお送りしておりますー・・・はあ、誰に向かっていってるんだこれ」
【チャピル】「一人でネタもないしどうしようと思っていたら、都合良く投書が舞い込んできました。ありがとうございます。
『擬音語だけの表紙が見てみたいです』・・・な、なんでよりによってこんな投書が・・・ハッ、このホスト名は!!!」
【チャピル】「・・・ま、まあ、虫を踏みつぶすのは後回しにするのです。
擬音語は個人的に使いどころが重要だと思っているので、
表紙全てを擬音語で通すというのもなんかあれですけど、一応やってみましょう」
【チャピル】「ドギャー、ワシャー、グワシッ、ピポー、ペパー、マルドロシュラバンセッ!!
バシュッ、ピカッ、シャキーン、シュッルルルル、ゴオオオオオ、ドゲリャムチャゴシャ!!
シュタッ、ダッ、ハッ、シュアアアッ、ギイインッ、チャリッ、ポチッ、ガシャンガシャン、あ、あれ?お釣りが出てこない」
【チャピル】「ザッ、ガッ、ドーン、ツルリン、パラパラ、ヒラヒラ、フワフワ、ヒュルルルルー、ズドーン、キョーバ!!」
☆
ふうりんは荷物を手に取ると、機内で凝った体をほぐししながら税関へと向かった。
某国の空港。乾燥した空気とどこか陽気な雰囲気が、ここが異郷の地である事を物語る。
実はふうりんにとっては、出張はおろか海外旅行すらも初めての事だった。
外国と言えど言葉は違わないので、それほど恐れていたわけでもないものの、到着してみるとそれだけで一つの大仕事を成し遂げたような感覚があった。
「ふぅ・・・」
しかし、彼女の仕事はこれからが本番。
税関を抜けてため息をついた、その時だった。
パシャリ。
突然のフラッシュに、ふうりんは思わず目を瞑る。おお。周囲にどよめきが聞こえた。
ゆっくりと目を開けたふうりんが見上げて・・・驚いたのも無理はない。
100人を超える人々が、ふうりんを取り囲んで、みつめていた。
その中の一人、カメラを持った男性が、ふうりんに頭を下げた。
「ごめんなさい。眩しかったですか? すみません、よくわからないもので・・・」
「私なら、大丈夫ですが・・・」
おおう。と、また周囲がざわめいた。
ふうりんはきょとんとしながらも、少なくともこの場において、自分が何か行動しなければいけない事を理解した。
「とりあえず、邪魔なのであっちへ行ってください」
言われた群衆は、互いにひそひそと会話し目配せしながら、やがてふうりんの進路に道を開けてくれた。
「ありがとう」
首を傾げながらも、ふうりんはその場を後にする。
「はぁ・・・全く、やってらんねぇよなぁ」
「まあまあ、そう言わずに」
「言わずにはいられねえよ。大体なんだよ、あの態度は。
折角こっちがあいつを出演させてやってるって言うのによぉ、端から文句付けてきやがって」
「最初は誰でもそういうもんですよ」
「気にいらねぇ。これはよぉ、あいつだけで作ってる番組じゃないんだぜ?
それなのに我が物顔していちゃもん付けてきやがって、迷惑極まりねぇ。
確かに元気もあるし、人を引きつける魅力もあるかもしれない。だが、俺は嫌いだ。誰がなんと言おうと嫌いだ」
彼はスタジオのちょうど反対側で、出演者達と談笑しているオモチャオを見た。