5話 炎の道を切り開け

冒険は早くも五日目だ。パーツ、そして宝(宝石)の回収具合も順調だ。しかし、宝のレーダーが強く反応する場所が発見された。それが炎の洞窟最下層、いわば、マグマのたまり場でもある。

炎の危険には炎で対処。それが普通だ。
炎に強く攻撃力が強いヒノタマと、外では遠いところのパーツも滑空投げで対処出来る、洞窟では炎に強く、穴も掘れるナコタマは数を80まで増やした。他の奴らも、後先考え30まで増やした。

地上はパーツが多い。そのため、洞窟のように地形が単調ではない。そのため、頭で考えなければならない。ここは、ハーバード卒業のポッペに任せるとしよう。

アフガン?あいつは短大卒業。しかも、その場所は赤線地帯。そんな、何をしていたか分からないやつに任せられない。

「なんやと?」

ごすっという音とともに、げんこつを食らったチョリマー。ところで、宇宙服着ているので、無駄なのでは?

まあ、そんなことはおいておいて、早速仕事だ。

~地上~

しばらく歩いていたら、パーツを見つけた。いかにも重そうだ。しかも、間欠炎の上で、平気に回っている。相当、耐熱性があるらしい。

ところで、いまナコタマ50匹・テイタマ30匹・ソニタマ20匹持っている。これは、ナコタマにまかせることにした。

回収は簡単そうに見えたが、それは間違えだった。酸素が少なくなった地球に耐えるために人間はアーペアレイを何人か使った。そのためせを小さくしたので、あそこまで投げれない。どうしようか。

いや、ナコタマなら出来るかもしれない。なぜなら、あいつの特徴でもある、滑空が使えそうだから。だめで元々だ。試してみる価値はある。

場所は高台にあった。高台は二つあり、一つは簡単に上れ、もう一つは段差。後者のほうにパーツはあるのだ。高台どうしはかなり離れている。

さて早速投げた。いわゆる、「滑空投げ」だ。
そいつは、ひょぉぉという音とともに滑空した。そして、届いた。
そのまま、45匹まで投げたとき、パーツは空中に浮いた。そう、ナコタマが持ち上げたのだ。そして・・・回収。

手応えがあった。その後に見た、死の火山はなにか、怖い雰囲気からワイルドな雰囲気に変わったような気がした。

そして、死の火山のオアシスともいえる、湖に一つの黄緑色の存在を発見した。

~炎の洞窟B3~ 最下層まであと二階

洞窟は異様な雰囲気に変わった。そう思うのも、なぜなら、いっきにマグマが赤色に変わったのである。

「何かがあるんや」
それは分かっている。奥に進みたい。だが、それを待ち伏せている敵が必ずいる。まるで、誰かがここに来るようなことを予想していたかのように。

「戦闘は付き物や」
「そうだな」
「ま、軽くたおしてやるわ」

目の前に見えているのは「炎チャオッピー」でも名前が変なので、名前を「ヒテントウ」にした。そいつが、2匹もいる。しかし、どちらも寝ているので、一匹ずつ倒すことができる。

戦闘開始。

まずは、奥にいる一匹目から。そういえば、ここでは酸素15%の第二の地球より濃度が高いらしく、激しく炎が燃えている。大体21%ぐらいか。

それはともかく、こいつの弱点は前回のことを学び、背中から頭にかけてということが分かった。そう、分かったのなら、対策も考えているのが普通なのだ。そして、自分たちの対策は、背中にピクチャオを一気に押しつけることにした。

作戦は成功だ。この調子で、二匹目、三匹目もたおし、B3は完全に攻略を達成した。

~B4~ 長い通路とマグマ

ついにB4まできた。ここには敵がいないようだ。しかし、この異様に長い通路はいったい何か?

「ごっつい長い通路や」
「そうですね」
「なんか、音せんか?」

二人同時に後ろを振り向いた・・・すると

「「のわぁぁぁぁぁぁぁ」」

なんと、後ろからマグマが来たのです。逃げるしかありません。飲み込まれたら、死にます。ダッシュです。

しかし、後ろをもう一度振り向くと、何とナコタマ30匹全員いないのである。二人はびっくりして、思わず止まってしまった。

しかしそれと同時に、マグマも止まったのである。とりあえず、ゆっくりと先に進める。さあ、次はいよいよ最下層だ。

「次回予告」~ちょこっと見せます~

ナコタマはどこへ行ったのか。そう思いながら最下層へいった。
         ・・・
「お、おまえは?」
ー俺は・・・不死鳥だ今の俺の姿はチャオだがなー
「名前は?」
ー俺の名はデスポウ。アーペアレイの失敗作だ。ー
         ・・・
この話ををきいて分かったことは一つだけ。ここは、太古の地球だというのだ。

そして・・・洞窟の最後の戦いは火蓋を切る。そして、アーペアレイを使ったチャオ達の真実を少し、知ることになる。

   続く

「探索メモ」
ここの最大のなぞである最下層。ものすごいお宝が眠っている。
探す価値はありそうだ。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第129号
ページ番号
6 / 9
この作品について
タイトル
ピクチャオ
作者
それがし(某,緑茶オ,りょーちゃ)
初回掲載
週刊チャオ第119号
最終掲載
週刊チャオ第136号
連載期間
約4ヵ月14日