=【炎の世界編】=第21話
前回のあらすじ
フレアスを操っていた犯人がウィンドルフ=ガルガンだと疑った時、突然本人が現れた。
そしてウィンは『天空の宮殿』
という言葉を残して去って行った・・・。
「あああ!!!」
チャオルカが突然叫び声をあげた。
「ど、どうしたの!?チャオルカ!」
「学校行ってねぇ!」
「あ!そういえば・・・。」
「やべえぞ・・・何日休んだんだ?」
「内申が危ない・・・。」
ファントムには『学校』も『内申』も分からなかった。
「なんだいそれは?」
「いや・・・多分ファントムには関係ないと思う・・・。
つーかどうやって戻るんだよ!」
「地下の世界にかい?」
確かに、地上に来る時は急に目の前に時空の裂け目が出来て
「とりあえず事件の犯人のフレアスを追う」という理由を建前に
興味本位でここに来たのだ。
なので戻る理由は考えていない。
「ファントム!あんたはどうやって帰るか知らないか!?」
しかしファントムは首を横に振った。
「・・・俺が知っている」
「!?」
フレアスだった。
意識を取り戻して起きたのだ。
「ところでここはどこだ?」
「まさか・・・何も覚えちゃいないってことは
・・・ないよなぁ。」
「・・・残念ながらそのとおりだ。
だが薄っすらと覚えていることがある。」
「それは何だ?」
「それは・・・貴様らの名と地下の世界への行き方だ。」
「本当か!?」
「ああ、本当だ・・・。だが!貴様には教えん。」
「んだとコラァ!」
「チャルガと言ったな・・・そいつに教える。」
「テメェ・・・まわりくどい嫌がらせを~!」
結構馴染みやすいかも知れない、フレアスだった・・・。
「ところで・・・また俺忘れられてねえ?」
すっかり話に参加していない獣牙だった・・・。
つづく
今回は一話限りで・・・。
理由はいろいろと忙しいからっす。
読みきりも続き書かなくては・・・。
年賀状も用意しなければ・・・。