第3話

ぱらだいす・アイランド~余命三日の冒険記~第3話

3人は、石盤を囲むようにすわり、眉をひそめて、、そこにおいてある、古びた石盤を見つめていた。
「ん~、なになに......?」
ルーベルがその石盤の(ラッキーにもチャオの共通語で書いてある)文字を読み上げていった。
「島の奥地にひそむ なにもかもを埋め尽くしてしまいそうな泉の真ん中に 一本の木苺の木 その木の木苺たちのまんなかに ひと月に一度だけできる 金色の実がひとつ その実を食べたチャ・・・あれれ?続きがないよ??」
ルーベルがポヨを?にして首をかしげた。
「肝心のとこで....ったく、とにかくその木苺の実が転生の木の実なんだろ?で、泉を探せばいいんだろ??じゃあべつにいいじゃねぇか。」
ヴィンがさっぱりした口調で言った。
「そうかな....なんかひっかかるなぁ.....この文章.....」
ペッツはそう思って言ったのだが、ま、とにかくどうせ余命3日なんだから、食べればいいや....と思って、ヴィンの言葉に従うことにした。でも3人は、もう日も落ちたので、安全そうな場所を探して、今夜はそこで食料を食べたら寝ることにした。

.....もう朝?ちっ、もうちょっと寝たかったのに....(byぺっく)
「じゃ!今日から本格的に行動開始よーーーーっ!」
ルーベルのものすごくうるさい声でヴィンとペッツはおこされた。「......ごはん....」
ペッツは寝ぼけた声で言いながらのろのろと立ち上がり、これまたのろのろとヴィンと朝食をとった。
ルーベルはもうカンペキに身じたくはすんだようだ。
...ってか3人ともこれじゃあどう考えてももうこの島から脱出することはもう頭の中にはないようだった。
「さっさとしなさいよ!だらしないわねぇ~!!」
ルーベルは2人の荷物(ビビンバ君にもらった物とかね)をまとめるのを手伝いながら、ペッツの頬をパシパシとたたいた。
ヴィンの頬にもしっかりとルーベルの手の跡がついていた。
それで2人はようやく目が覚め、なぁ~んの地図も持ってないのに、とりあえず島の中央へ歩いていった。
「.....道のり長いかなぁ.....」
ペッツがけだるそうに言った。
「何言ってんのよ!!アンタのために歩いてんだから感謝しなさいっ!」
「....ホタテ食いてぇ.....」
ヴィンが夢見るように言った。
「....ばか.....」
ルーベルがため息交じりで言った。

ペッツの予想どうりだった。
5時間歩いたのに、まったく、何も見つからない。
あるのは、変な植物ばかりだった。
「....ね、長いでしょぉ?」
ペッツがそういったときだった。
何の前触れもなく、なにかでっかい物(物かなぁ....?)がでっかい音をたてて飛び立ち、、なんかをもっていっ....
「あ”ぁ~~~!!おいっ!ペッツ!アレ見ろ!あ~れ~!!!」
ヴィンが空を飛んでいるでっかい物を指差した。
「ん....?お、なんかいいなぁ...ルーベル、観覧車のってるみた~い!」
ペッツがうらやましそうに言った。
「バカ!ルーベルはさらわれてんだよ!」
そして、ルーベルはそのままそのなんかでっかいものにどこかへつれてかれてしまった....

このページについて
掲載号
週刊チャオ第101号
ページ番号
4 / 7
この作品について
タイトル
ぱらだいす・アイランド~余命三日の冒険記~
作者
ぺっく・ぴーす
初回掲載
週刊チャオ第98号
最終掲載
週刊チャオ第105号
連載期間
約1ヵ月19日