4(最終)

さて、3年生にはいると、いよいよ、全員の目が変わる。
ゲームなどから勉強、PCから勉強・・・。

戦争の拡大化が進んだわけである。

絶対的な戦いから、相対的な戦いへと突入した。

俺はこのころ勉強のスランプから解放された。

また、点数が徐々に徐々に伸び始めてきた。
それはさくらのつぼみのように、ゆっくりと・・・。

さて、此処で、またチャオの話に戻る。
なぜなら俺の3年生の時は、はっきり言って普通だったから。
他の人と、切磋琢磨していただけの生活だったような気がする。

俺は中学校が大嫌いだ!

いま、高校生になれる俺が言える言葉である。
世間知らずで、良い奴と交流をあまりしなかった・・・。
だからこそ、希望を持ったのかもしれない。

高校生活は恐くない!楽しんでいこう!上を目指せ!

そういう高校への俺のスタンスが、戦争を有利に進めたのだろう。

よし、チャオの話を始めよう。

じゃあ、チャオに対するスタンスはどのような物だったのか?
そう、「上を目指せ!」そのものである。

チャオも、最初は贅肉タマネギと罵っていたが、だんだんと、
見慣れる存在となった。
さぁ、此処でスローターAll3266作戦である。

モチベーションも最高潮。
此処でやらなければいつやるんだ!

迷いは無かった・・・と思う。

と言うわけで、勉強とチャオ育成を地道にがんばった。

・・・って、そんなことが出来るはず無いだろボケ!

・・・おっと、傍観者、手榴弾構えるのは止めてくれBaby・・・

ちゅどーん

・・・え?上の効果音?気にしないで。
よし、なんか全身痛いけど、話しを続けようか・・・。うっ。

さてと、此処で俺の裏技を教えましょうか。

まずは、チャオガーデンにキャラを入れて、テレビを切る。
そうすれば、チャオガーデンの時間はたっていくんだよ。
だって、映像を見れなくしただけだから。

そんでもって勉強をする。
とちゅう、親が来てもばれない。
すると、大切なゲーム時間に転生の時間を待たなくてすむ。

ま、こんなこともあって、チャオの例の作戦は成功した。

今ではスローターのスキルは最高。
ダイヤモンドのタイムもとんでもない結果を出した。
(もともと、知能は良かったのだった。)

さて、これでチャオが大好きになって、
ある程度育て上げて。BBSにもなれてきて・・・。

受験戦争でチャオが常に隣にいたのを俺はよく覚えている。

それは屈託のない笑顔を見せてくれた。

・・・とまぁ、感動的なお話となった(のか?)
本当はこのエッセイはギャグにしたかったんだけど。

ま、そんなことはともかく、残りは受験一本だった。

さてと、そろそろ、朝の6時が近づいている。

さぁ、受験一週間前に駒を進めようか。

・・・俺は迷っていた。
まぁ、高校は県内でトップレベルの高校だった。
倍率はたいしたこと無いんだが、こんな言葉が耳に入る。

少数精鋭

そう、つまりは、俺と同じ、いや、それ以上の奴等がわんさか。
まぁ、誰が落ちてもおかしくないという状況だった。

だが、しかし、

俺は緊張をしなかった。

奇跡だった。俺の前にいた奴の鞄に付けられていたキャラクター

チャオ まさしく、チャオ

なんだ、此処はいつもの空間。

屈託のない笑顔を見せてくれたあの時と同じ。

テストは数学。面白いように解けた。



そして、合格。



さて、此処まで書いてきたんだが、俺は一つ思うことがある。
あの時、チャオを鞄に付けていたのは誰なのか?

残念ながら、そいつの番号はなかった。
なんだか、俺はそれに救われたのに、悪い気がした。

だが、俺は合格した。合格したんだ。

それはチャオのおかげかどうかは分からない。知らない。いや、

知らなくても良い。

ただ、俺はチャオに救われた。その事実だけを手のひらに乗せて、

いざ、新世界へ。

これからもチャオによろしく。・・・お願いします、はい。

(終)

このページについて
掲載号
週刊チャオ第209号
ページ番号
4 / 5
この作品について
タイトル
俺らの受験戦争
作者
それがし(某,緑茶オ,りょーちゃ)
初回掲載
週刊チャオ第209号