~永遠のライブステージ~

自分は、歌い始める前にお父さんのことを話した。
中にはすすり泣くものも・・・そんな感動?
いや、悲しいことに同情してるわけね。

そんな観衆を見ながらも自分は歌い始めた。
チャオサイズのギターを小刻みに動かす。
他のどんな楽器も持たず、これだけで生きてきた。

そして、運命のギターの新しい境地。
そこに踏み入れたのだった。曲名「only lord」

『涙が溢れる 悲しいあの時は
 誰かに守られた夢を見る
 泣きたい気持ちはいつしか忘れ
 今夜は冷たい雨が降る
 約束も消える ため息の日々
 
 今この気持ちに ギターと翔る
 
 四六時中もあなたをみてて
 夢への道を指さしている
 つっこんできた only lord
 いま此処に立ったよ
 空に書いた名前を消して
 風はどこまで飛ぶのだろう
 僕を導く only lord
 ただ自分を単純に

 絶対零度のあの絶望感を
 溶かすようなギターのあの音色
 目をくらませるスポットライト
 カクテルのように降り注ぎ
 約束消えない あの一番星

 あついあの意志が体を突く

 いつか又あえると信じさせようと
 夢の中へ連れて行って
 光り輝く only lord
 音だけが響いている
 遠くからやってきた日光は
 僕を明るく照らすのだろうね
 僕を引っ張る only lord
 ただ自分を正直に

 黄昏れていた自分自身を
 僕はからから抜けてきたんだ
 いつか巡る only lord
 自分だけの道だよ     』
 
自分は観客にガッツポーズを見せた。
そして、ふと空を見ると、一匹のチャオが笑っていた。
自分は誰だか分かった。

そして、観客にもう一度涙を流しながらガッツポーズをした。

~FIN~

このページについて
掲載号
週刊チャオ第169号
ページ番号
3 / 3
この作品について
タイトル
オンリーロード
作者
それがし(某,緑茶オ,りょーちゃ)
初回掲載
週刊チャオ第169号