ひとりぼっち編 1話目

自分が生まれたときから、それはあったのだ。
誰も、それの文句は言えないはずだった。

だけど・・・なんで、自分が虐められないといけないの?
他の人よりも一本多いんだよ?なんで・・・

「二本のしっぽ」ひとりぼっち編

ここに、有る英雄と同じような境地にたたされている、一匹のチャオがいた。
名前は「テイルス」そうあの英雄だ。

今から100年前、この地「ステーションスクエア」は
かつての天才科学者「Drエッグマン」によりこの場所をミサイルで爆破させるつもりだったのだ。

だけど、それは止められた。
その時止めたのが、あの「テイルス」だった。

するどい頭脳と運動神経。
そして何より「二本のしっぽ」があった。
彼は、英雄だった。

・・・
しかし、それを受け継いだ一匹のチャオは、彼と同じように虐められていた。

その英雄テイルスも本当はマイルスだった。
だが、故郷でいじめっ子に「テイルス」といわれ、
その呼び名が変わってしまった。

その時、彼を助けたのが「冒険」
そう、いじめの対象をヒーローの証に変えようとしたのだ。
その粋な計らいは成功した。

このチャオもいつかは「冒険」の二文字を見つけるのだろうか。

・・・それに気づいたのはそんなに遅くはなかった。
きっかけは、そばにあったテレビだった。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第140号
ページ番号
2 / 17
この作品について
タイトル
2本のしっぽ
作者
それがし(某,緑茶オ,りょーちゃ)
初回掲載
週刊チャオ第140号
最終掲載
週刊チャオ第141号
連載期間
約8日