♯5
ナイト・オブ・チャオ ♯5
銀色のアリグの爆弾発言(え)で、金色のアリグのほか、
夜の世界に来たチャオ一行は、
口をあんぐり開けて呆然としてしまいました。
「ど、どういう事チャオ!?くわしく教えて欲しいチャオ!」
はっとしたナシャが叫びました。
銀のアリグがそれに反応するかのように話し始めます。
「いい?よく聞くチャオよ。
この世界には、太陽を持つチャオと、月を持つチャオがいるチャオ。
それぞれ毎日、かわりばんこで太陽と月を投げ合って、
昼と夜を作っているんだチャオ」
「どういう事チャオ?」
ジェアとギアが、ポヨを?にして聞きます。
「えっと、太陽を持つチャオが太陽を投げると、
お昼になるんだチャオ。
それで、月を持つチャオが月を投げると夜になって、
その代わり太陽が落ちて来るんだチャオ。
これを繰り返すんだチャオ」
「なるほどチャオ。じゃあ、さっきの太陽が壊されたっていうのは
一体なんなんだチャオ?」
金のアリグが、怪訝そうに聞きます。
「実は、その太陽を投げるチャオが、
『こんなのはもうやってらんないチャオ!』
って、仕事をやめちゃったんだチャオ」
「説得すればよかったんじゃないチャオか?」
ビンが言い返します。
「そりゃあ、何度も説得しにいったチャオ。
でも、最後には
『もう、みんなうるさいチャオよ!
こんなもの、こうしちゃえばいいチャオ!』
って、太陽を壊しちゃったんだチャオ」
銀のアリグが、突然暗い顔になりました。
「太陽が上がらないから、月が降りられないんだチャオ。
この世界のガーデンは、みんな真っ暗チャオ。
木も育たないチャオ。みんなの顔も真っ暗チャオ」
泣き顔で、でも銀のアリグが話します。
「みんな希望を無くしているチャオ。
だから、まだ希望の残っているチャオに
助けて欲しかったんだチャオ」
「それでチャオか・・・」
金のアリグは、頷きながら話を聞いていました。
「どうするチャオ?助けるチャオか?」
ナシャが聞きました。
「事情は分かったチャオ。でも・・・」