♯6
銀のアリグからの頼みに、金のアリグは少し迷いました。
「どうしたチャオ?いつもは真っ先にいいって言うのに」
心配そうにギアがいいました。
「確かに、この世界が大変な事は分かるチャオ。でも・・・」
金のアリグが一度言葉を切りました。
そして、確認するかのように言います。
「太陽が直ったところで、誰が昼に戻すチャオ?
その太陽を壊したチャオだけなんじゃないチャオ?」
「その時は・・・」
銀のアリグが決心したように言いました。
「・・・・・自分が何とかするチャオ」
「・・・・・よーし、分かったチャオ!」
長い沈黙の後、金のアリグが決断を下しました。
「壊れた太陽はバラバラになったチャオね?
カケラ探し、手伝うチャオ!」
「あ、ありがとうチャオ!」
銀のアリグが涙目で礼をいいました。
「こういう事チャオ!ついて行くチャオは手を挙げてチャオ!!」
「しょうがないチャオね。ついて行くチャオ」
「情報通の私も役に立つチャオ!」
「痩せっぽちだって負けないチャオ!」
金のアリグに、ビン、ナシャ、ギアが返事をしました。
「ぼ、僕はやめておくチャオ。帰って来られないかもしれないチャオ」
「分かったチャオ。元の世界には自分で戻れるチャオね?」
「うん」
ただ一人、ジェアだけが帰ることになりました。
「さ、さよならチャオ~!」
「元の世界をたのんだチャオよ~!!」
ジェアは、光の渦の向こうに消えていきました。
「さて、僕達も行くチャオ」
──────────元の世界──────────────────
元の世界でジェアは、呆然と立ち尽くしていました。
「・・・一体、どうなっているチャオ~!?」