♯3
「まったく、こんなガーデンになんの用があるんだチャオ?」
木の実騒動で不機嫌なギアがぼやきます。
「これチャオ」
ヒーローのチャラゴが取り出したのは・・・
「ただの石ころじゃないチャオか」
「あの石像のポヨだチャオ」
「ええ~!!」
チャラゴに突然言われたせいで、みんな動揺が隠せません。
「僕は、別の世界から来たチャオなんだチャオ。
ここの世界と、とっても似ているんだチャオ」
「その別の世界から来たチャオが、こっちに何の用なんだチャオか?」
「そうチャオ!」
アリグの発言に、みんなが頷きます。
「僕達の世界を助けて欲しいんだチャオ!
こっちの世界は今、とても大変な事になってるんだチャ・・・痛!」
チャラゴは、あまり急いで話したせいで、舌を噛んでしまいました。
「理由は分かったチャオ。でも、そっちの世界へ
どうやって行けばいいんだチャオか?」
ビンが聞きます。
「この世界とは、このチャオ像で繋がっているんだチャオ。
ポヨが、その鍵なんだチャオ」
「よーし、すぐに行くチャオ!」
「ちょっと待つチャオ!そっちの世界から来たチャオも
連れていくチャオよ!」
ナシャが言いました。
「分かったチャオ!
行くのは、僕とジェアとギアとナシャと
ビンと他の二匹のチャオ。これでいいチャオね」
アリグが出発するチャオを数えます。
「準備はいいチャオか?それじゃ行くチャオ!」
チャラゴがチャオ像のポヨを乗せた時、
強い光の渦が起こりました。
アリグ達は、その中に吸い込まれていきました・・・・・。