第9章「出会いは別れの始まり。」

チャチャ「ミッズが小説家!?」
チャチャが声を張り上げた。
そこには2人の編集者がいた。
編集者A「ええ、はい。ミッズさんの小説を送っていただきまして・・・その内容があまりにも素晴らしかった為に・・・。」
編集者B「んでもって・・・ミッズさんにはここに行ってもらおうと・・・。」
そういいながら地図を取り出した。そこには『ムーンタウン』という場所は赤丸で囲んであった。
チャル「ムーンタウンって・・・こっからものすごい遠い所だよ!」
編集者の1人があわてて付け足した。
編集者B「もちろん寝台車の分は取ってありますよ。」
チャチャとチャルはミッズの方を向いた。
ミッズはつっ立って横にある机の一角を睨みつけていた。
その目は行くかどうか迷う目だった。

チャオフレンド第9章「出会いは別れの始まり。」

編集者が帰った後、4人は大騒ぎだ。
チャル「ミッズー。どうするのさ!」
ミッズ「とりあえず・・・今は行きたくないって思ってる・・・。」
チャチャ「・・・ムーンタウンならチャチャは機会があったら行けるよ。チャチャ達と別れるのが嫌なだけなら・・・行っても・・・。」
チャル「そうだよ、俺たちだって行けたら行けるし!ところでチャノピが全く喋ってないけど・・・?」
チャノピは下を向いていた。

―その夜―

ミッズ「どうしよっかなぁ・・・?」
ミッズがため息をつくと、手紙を見つけた。
ミッズ「『天空の丘へ来て。 チャノピ』・・・?」
ミッズは急に天空の丘へ走り出した。

天空の丘とはチャノピの付けた丘の名前、そこからは町全体が見渡せるからだ。
丘は星に照らされていた。
ミッズ「チャノピ!」
チャノピ「来てくれたんだね。よかった・・・。」
ミッズ「・・・本当はチャノピと別れるのが嫌だった・・・。」
チャノピ「僕も・・・でも、ミッズ小説家になれてよかったよね。」
ミッズ「たまに帰ってくる。アタシの事忘れたりしないよね・・・?」
チャノピ「そのために。ね。」
チャノピはアクアマリンの形そっくりのペンダントをミッズに渡した
チャノピ「僕はトパーズ。ゴメンね、それ、ニセモノなんだけど・・・。」
ミッズはチャノピを抱きしめた
チャノピ「ミ・・・ミッズ?」
頬が赤くなるのを2人は感じた。
ミッズ「あ・・りが・・・と・・・。」
草の上には1つのしずくが落ちていた
次の日
チャチャ「元気でね。」
チャル「ちゃんと手紙書くからな。」
ミッズ「うん!」
ミッズはチャノピの方へ視線をやった。
チャノピはこくんと頷いていた。
ミッズ「みんな。じゃあねー!!!」
ミッズは電車の中から手を振った・・・。
3人が見えなくなるまで

このページについて
掲載号
週刊チャオ第31号
ページ番号
10 / 17
この作品について
タイトル
新チャオフレンド
作者
まっきー(ライカ)
初回掲載
週刊チャオ第26号
最終掲載
週刊チャオ聖誕祭記念特別号
連載期間
約3ヵ月25日