9話 食う寝るところに住むところ
ろうやからでられたぼくらは街をぶらぶら歩いている。
「まずは住むところでもみつけようか」
チャドラさんの意見
「1話のときは平気で野宿してたくせに」
これはソーカー
(何で1話とか知ってんの?)
「僕は2話からの登場です」
チャドラさんが真面目に答える
(何でチャドラさんも知ってんの!?)
「冒険と言ったら野宿でしょ」
「そうなの?」
「広辞苑には冒険=危険をおかすこと、とあります」
「へぇ」
「何へぇ?」
「そうだな…4へぇ」
「お前さん品評会会長になるかい」
「なぜそうなる? あと僕はソーカーを恨む会の闇最強会長だから」
「なんか話が関係無い方向に進んでない?」
チャドラさんの言う通りだ
「はい、済みませんでした」
僕とソーカーは頭を下げる
「住むところをみつけるか」
「あそこなんてどう?」
ソーカーの指差す先には、新しそうなマンション
しかも高そうだ
「不動産で見つけたほうがいいんじゃないか」
チャドラさんの意見はもっともだ
しかしソーカーは消えている
…………
しばらくしてソーカーが戻ってきた
「部屋取れたよ2部屋だけど」
いつのまに…てさっきか
「管理人さんもいいチャオだったよ」
ソーカーの言ういい人=奇人変人珍獣である
「いいのかなー冒険ものなのにこんなことしてて」
チャドラさんが笑う
「大丈夫だろ 週チャオ作家に50の質問でチャピルが予告倒れの経験は無いと言ってたぞ」
今の僕にはチャピルであろうが神であろうが、ちびっこ戦隊チャオレンジャーであろうが信用できない
第一誰が払うんだ…高そうだぞ
「そりゃーソーカーだろ」
「そりゃーチャドラだろ」
二人の目がこちらを向いた
「いや…僕はお子様だから払わなくていいだろ」
こんな会話をしながら僕らの足はしっかり部屋に向かっているんだな、これが
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部屋を見てきた僕達はまた外をぶらぶら
「はーらへった飯めしぃぃ~~~」
ソーカーが声をあげる
「そんなに大きい声を出したら僕らがいじめているように見えるじゃないか」
「あそこの店でカレーコロッケ木の実 カリフォルニア風を食べたいな」
ソーカーが言う
周りのチャオが見たら駄々をこねる子供であろう
チャドラさんは首を振り、ある店を指差した
そこには
「世界の木の実100個 30分で全部食べられたら10万リング (食べられなかったら代金全額払ってもらいます)」
の札がある
常識的に考えて出来るはずが無い
当然その店の周りに誰も居ない
「10万リングっていくらだい?」
ソーカー、あんたは幼稚園児かい!! (それ以下か)
「きのこが333個買えます」
「なんだ、大したこと無いな」
でもさんかくの実は1250個買えるんだな
それはともかく中にはいる僕達
ソーカーは30分で木の実100個食べられるのか!!!