7話 もんがまえ
チャオの神様に別の世界に送り込まれた僕らは、門の前に立っている。
それにしても階段っていやだな、すごく疲れる。
「さあ!新しい世界にGO」
ソーカーは元気でいいねぇ
元気良く門の中に飛び込もうとしたソーカーは、門の横に立っていたチャオ達に止められた。
「パスポートを見せろ」
「は?」
“は?”って喧嘩売ってんのかよ
「パスポートを見せろ」
「パスポートって何ですか?」
チャドラさんが訊く。
「パスポートを持ってないのか?」
「はい」
「それじゃ入っちゃだめだ」
「え~なんでー」
「つまり何も持ってないと・・・てことは」
そうつぶやいたチャオ達がこっちに向かってやってきて、僕達はロープでぐるぐる巻きにされてしまった。
「うっわあ、何するの」
チャオは答えず僕達を中にずりずり引っ張って行く。
・・・なんだここは?
僕は暗い部屋の中にいた。
僕だけじゃないチャドラさんもソーカーもだ。
引っ張られてからはよく覚えていない。
意識がどこかに飛んでいってしまっていたようだ。
ロープはついたままなので動けない。
キーコ
後方で音がした。
僕は体を転がしてそちらを見ようとするがうでのせいで回らない
「じっとしなよ」
そうだれかが言いながらロープが解かれた。