第2章-4-

第2章-4-「綺麗な笑顔」


あっけにとられた俺を放って、チュジュキさんは仕事をテキパキと終わらせてしまった。

チュジュキ「今日の仕事はこれで終わりですね」

チャロウ「・・・・・・・・・・・・・・」

チュジュキ「チャロウ君?」

チャロウ「え!?はい?」

チュジュキ「初めて見る魔法はどうでしたか?」

チュジュキさんは綺麗な笑顔を見せ俺に問いただした。

チャロウ「魔法ってなんなんですか?」

チュジュキ「・・・・・この世には『魔法』と『呪文』というものがあります」

今日はとまりで明日のパーティに参加させてもらえるそうだ。
こんなおいしい話あるもんなんだなぁ・・・・・。
そこから延々とチュジュキさんの『魔法』と『呪文』についての話が続いた。

翌日―――――

部屋のカーテンを開け、窓を開ける。
涼しい風が吹き目が覚める。
後で扉が閉まる音がした。
振り向くとチュジュキさんが肩にタオルをかけてた。

チュジュキ「おはようチャロウ君。よく眠れた?」

チャロウ「ええ」

チュジュキ「今日のパーティ楽しみだね。」

チュジュキさんはまた微笑む。

チャロウ「はい」

パーティ。
久し振りにそういうものを味わうことになるが、俺にとってはどうでもよかった。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第292号
ページ番号
10 / 14
この作品について
タイトル
名無しのゴンベェ物語
作者
パシリん
初回掲載
週刊チャオ第280号
最終掲載
週刊チャオ第296号
連載期間
約3ヵ月23日