第2章-2-
第2章-2-「少女の美貌」
メガ「いやぁ・・・・・それにしても、きてるひとの数がすごいな・・・・・」
メガの誘いでパーティの準備にきたものの、時給1000リングはどう考えたっておかしい
メガ「あそこにはアルバート王子までいるぜ」
パーティは明日の夕方からはじまり深夜にまで及ぶそうだ。
当然、俺達バイトにはなんら関係ないと思うが・・・・・
チャロウ「ところでバイトの内容はなんなんだよ?」
ピンポンパンポンという速いテンポの、甲高い音が聞こえてくる。
アナウンスが流れるそうだ。
「えー、バイトの皆様は、至急玄関ホールへお集まりくださいまし」
聞こえてきた声は歳をとった男のしわがれ声だった。
メガ「玄関ホールはどこだっけか?」
チャロウ「この城広いからなぁ・・・・・確かあそこを曲がって・・・・・」
俺は自分の記憶をたどっていき、城内を歩くが玄関ホールには全くつかない。やばい・・・・・
メガ「・・・・・・・・・・・・・・・・」
チャロウ「ま、まてよメガ・・・・・確かあの十字路を右に曲がって・・・・・」
メガも自分の記憶には自信がないそうなので一応俺についてきてくれている。
チャロウ「これを右に曲がって・・・・・」
ボン!
鈍い音がおこる。
ぶつかって相手をとばしたようだ・・・・・まずいかな
チャロウ「あ!すみませ・・・・・」
顔を見て俺は驚いた。
この国の王女、クリス王女だ・・・・・
何年か前にその顔をみたが驚いた。
チャロウ「すみません!大丈夫ですか!?怪我はないですか!?」
メガ『馬鹿やろっ!何してやがんだよお前!?これはまずいぞ!?』
クリス「大丈夫です。おきずかいありがとうございました」
よろよろとその細い体をおこしクリス王女は俺達に微笑んだ。
後で金属音のようなものがしたが・・・・・
クリス「あの・・・・・そちらのかたが・・・・・」
チャロウ「はい?」
メガを見ると白目で口をあんぐりと開け、後頭部が金属の手すりにぶつけて腫れ上がっている。
クリス「だい・・・・・じょうぶじゃないですよね・・・・・?」
チャロウ「ははは・・・・・」