第1章-最終話-
第1章-最終話-「私」
女のチャオが持つ銃は黒く澄んだ綺麗な色をしている。
チャオの色に例えてみればオニキス色かな・・・・・?
銃口が足に向けられている・・・・・船長は気絶したらしく声が出てない。他の船員もだ・・・・・。
その女のチャオは引き金に指をかけた・・・・・。
私は怯えて声も出ない・・・・・どこに連れていかれるのだろうか・・・・・。
そのとき、女チャオのマントの下から『プルルルルルル~』と音が流れた。
女チャオは四角く細長いものを取り出し、半分に折られているものを広げた。どうやら通信機能のある機械らしい・・・・・。
通信相手「こちら3番。1番、聞こえてますか?」
女チャオ「こちら1番。3番、何だ?」
通信相手「帰ってくるのが遅いから電話を入れろ、と0番が言ったので・・・・・」
女チャオ「すまない。用を済ませてすぐそちらに戻る」
通信相手「今そちらに6番を向わせました」
女チャオ「ろ、6番!?」
女のチャオはとても驚いたらしく、反応が1秒遅れた。
女チャオ「ま、まぁいい。切るぞ」
『ピッ』という音とともに通信が途絶えたようだ。マントの中にものをしまいこむ。
女チャオ「・・・・・来た・・・・・」
そのとき私の背後から物音がして、人の気配がした・・・・・。
女チャオ「カリヤ、何故わざわざこちらまできた・・・・・?」
カリヤ(6番)「いえ。0番が『海賊でないものには手を出すな』と・・・・・」
女チャオ「なに!?」
え・・・・・?
なに今の!?私0番っていうチャオのお陰で助かったの!?
女のチャオは私の方を向く
女チャオ「先程はすまなかった・・・・・」
突然縄が切れた。私の体は自由になった。
私「あ、ありがとうございます・・・・・」
女チャオ「礼はいらない。元々私が悪いのだから・・・・・」
カリヤ「ではいきますか」
カリヤというチャオは私の背後から目の前にでてきた
カリヤ「あなたはどちらまで?」
私は答えるのに困った
私の行く道はあてがない・・・・・
私「えっと・・・・・」
カリヤ「旅でもしてるのですか?」
私「んっと・・・・・」
どう説明すればよいのか・・・・・
女チャオ「そういえば名前も聞いていなかった。名は?」
私「え・・・・・え、えっと・・・・・」
自分の名前を自分でつける・・・・・これ以上に難しいことはない・・・・・
突然女のチャオの声がした・・・・・
「あなたの未来は、『0』からはじまる・・・・・」
私「え!?」
私は女のチャオの顔に目をむけたが女のチャオがいったのではないらしい・・・・・一体誰が・・・・・?
私「私の名前は・・・・・」
一呼吸間をあける・・・・・決めた・・・・・私の名前は・・・・・!!!!!
レイ「私の名前は、レイ・ミライ!」
第1章「レイ・ミライ」~Fin~