第1章-4-

第1章-4-「鳴り響く銃声」


船長「じゅうぅ・・・・・」

狭い部屋に鳴り響く船長の低い声・・・・・

船長「きゅうぅ・・・・・はぁち・・・・・なぁな・・・・・」

波立つ海の音が外から聞こえる・・・・・

船長「ろおぉく・・・・・」

鴎の鳴き声が聞こえる・・・・・外の世界にでたい・・・・・

船長「ごおぉ・・・・・よおぉん・・・・・さぁん・・・・・」

屈辱だ・・・・・

船長「にいいぃ・・・・・」

私はゆっくりと頭を下げようとした・・・・・

パキュウウゥン!

ふいに銃声が鳴り響いた

私は驚き頭をあげる

バタン

扉が開く

船員2「船長!チャオが船に乗り込んできました!」

船長「何!?」

船長は私から目を離した

船員2「つやつやした青い身体で、マントを羽織った銃を持つ女チャ「バァンッ」

船員2は突然倒れその足からは血が流れている・・・・・

船員2「ぎゃああぁあっ!」

船員2は泣き叫んでいる

太陽が扉の向こう側から差しているので姿がよく見えない・・・・・

船長「マ、マントの『R』、銃を持つお、女チャオ・・・・・お、お前は!!!」

船長は怯えて声が震えている・・・・・

女チャオ「殺しはしない・・・・・『Right』は人殺しを好んではない」

バアァンッ

船員「ぎゃああぁあああぁあああぁっ!!!」

船員は足から大量の血を流している・・・・・

私は二匹のチャオがもがいている姿から目をそらした・・・・・

女チャオ「さぁ、次はあなた達だ・・・・・」

女のチャオはこちらに歩いてきた・・・・・

このままだと・・・・・私も!!!

船長「ま、ま、待ってくれえぇっ!話をしようではないか?な、な!?」

女チャオ「話・・・・・名も無き島の多くの住民を殺した海賊と・・・・・どう話をすればいいのだ?」

バアァンッ

船長「ぎゃああああああああああああああああああぁあああぁああぁっ!!!!!」

そして女のチャオは私の方に顔を向けた・・・・・

女チャオ「縛られているところを見ると・・・・・ここの者ではなさそうだが・・・・・」

私「わ、私はこの人達に捕まってたんです!」

私は必死に声を張り上げた・・・・・

女のチャオの目は冷たく私を睨んでいた・・・・・

女チャオ「船の内部にいる者は全て連れてくるように言われたのだ・・・・・すまないがこれが私のやり方だ・・・・・」

女のチャオは私の足に銃口をむけた・・・・・

私「いやああああああああああああぁあああああぁああっ!」

このページについて
掲載号
週刊チャオ第281号
ページ番号
4 / 14
この作品について
タイトル
名無しのゴンベェ物語
作者
パシリん
初回掲載
週刊チャオ第280号
最終掲載
週刊チャオ第296号
連載期間
約3ヵ月23日