第1章-2-

第1章-2-「大雨の中」


私は目が覚めた。

今日は台風がきているので雨は物凄く降っている。

今日は洞窟の中でゆっくりしよう・・・・・。

ズゴオオオオオオオオオォォォン

島が突然大きく揺れた。

私「地震・・・・・じゃない!」

地震じゃない。

何かが・・・・・引き抜かれる音・・・・・。

洞窟から急いで外に出る。

私「なんで・・・・・なんで大樹が・・・・・!?」

島の中央にある大樹が無くなっている。

バシュン

後ろを振り向くと一匹のチャオがいる。

私「誰?」

???「私はあなたの分身・・・・・」

私「なに?聞こえない!」

大雨で相手が何を言っているのかが聞こえない・・・・・。

ただ分るのは・・・・・。

水色の姿に大きな2本の角、赤いリングの様なものを体中に・・・・・全部で6つ着けている。そして大きな赤黒いマントに何か模様が刻まれている。

???「今日はあなたと会える日なのに生憎の大雨だ・・・・・また今度お会いしましょう」

私「待って!大樹は!?大樹を返してぇ!!!」

バシュン

私は全てを失った気分になった。

小さい頃から・・・・・。

この木だけだった・・・・・。

私と喋ってくれたのは・・・・・。

私「うあぁあああああああああぁああああああああああああああぁ」

このページについて
掲載号
週刊チャオ第280号
ページ番号
2 / 14
この作品について
タイトル
名無しのゴンベェ物語
作者
パシリん
初回掲載
週刊チャオ第280号
最終掲載
週刊チャオ第296号
連載期間
約3ヵ月23日