~17巻 古代戦闘日記~

4匹はオモチャオ軍団を倒したと思えば手下A班が出てき、やったと思えばB班が出てきた。 そんなこんなで無事に次の町へ来れた。 チョコが居なかったら終わっていたかもしれない。

 『・・・・意味深な場所ね・・』
とティカチャルがいえば
 『別に普通のトコじゃねーか。』
とラインはつっこむ。

 『いや。 意味深だな・・・・』
ヴィーズは口をはさんだ。
 『この・・・壁に書かれた古文らしきモノのコトですね?』
指を指しつつ問うチョコ。

辺りは決して賑やかではなかった。 チャオ達が買い物に出かけるぐらいで、店だって声を張り上げて売るほどではなかった。  

だが、一匹だけは違っていた。見たことがある・・・・ 氷角だ。

 『ちわー。 久しぶりですな。親父。』
慣れ慣れしくヴィーズに挨拶する氷角にティカチャルは問う。
 『・・・知り合い?』
ティカチャルのコトを知らなかった氷角は問いつめてきた。
 『そのキズは?』
 『何故ココに?』
どんどん詰める氷角。 その態度に、戦い嫌いなティカチャルでも、弓を取り出す得ざるを終えなかった。

 『五月蠅い・・・・っ ホーリー・・・アローッ』
シュンッ・・・・ 矢を放つ。 氷角とティカチャル以外のヤツは目を点にしている。

 『シールドシューツ!!!』
氷角は叫ぶ。そして光は耐え、残ったのは星の形をしたクナイ手裏剣2本。どうやら氷角の武器らしい。
ティカチャルはじっ・・・と睨み、背を向け、歩き出す。

 何者だ・・・・アイツ。

 『ぁ、ティカチャルさん、待ってください・・・っ』
チョコが後ろから走り出す。
ヴィーズはラインをつれて歩き出す。
氷角は何事もなかったように走り出した。
 
大きな古代遺跡所のような町。 看板は砂まみれで、おまけに古代文字で書いてあったので解読するのに時間がかかった。
そこで派遣されたのは・・・

 『僕は、チャロと言いますっ よろしくお願いしますっ』
派遣されたのはヴィーズ同い年かと思えるぐらいのチャロ。
 『よろしく。』
 『よろしくなっ』
 『よろしくお願いします。』
 『・・・よろしく。』
挨拶を交わすとココの町名を教えて貰った。
 
 『ここは、チャスティックタウンと言うんです。紀元前400年位に大きな戦闘があったんです。』
物悲しげに辺りを見回しながら喋るチャロ。

 5匹は本物の古代遺跡についた。どうやら中にはいるのはチャスティックタウンで禁じられているらしい・・・
 遺跡の壁には絵文字が書かれていた。意味は『戦い禁ず事は大事すべきが破れたり。先には戦いが待ちかまえているであろう・・・』だそうだ。
『戦いは禁じるって・・・法律かなんかですか?』
『えぇ。僕はあんまり解りませんが、多分そうだと思います。』

色んな意味の絵文字が書かれていた。その4分の3は戦いの禁止条例が破れると言う絵だった。
 『この本は・・・なんだ?』
ラインが指さすのはボロボロの本だった。
 『うーん・・・なんでしょう・・・?』
そっと開いてみた・・・

“赤の月3日目 あの軍隊が攻めてきたが私達は何もすることはできないだろう。  空は晴天なり。大地は澄み切り風は涼やかなり。対照的に空は暗し。大地は荒れ果て風は濁った・・・”

 『これって・・・・』

このページについて
掲載号
週刊チャオ第103号
ページ番号
17 / 21
この作品について
タイトル
ナナイロノバトル
作者
すたぁ(夕麻神流,梨紗☆浩生)
初回掲載
2003年11月7日
最終掲載
週刊チャオ第109号
連載期間
約4ヵ月29日