~16巻 増えた仲間・妙な敵~

ティカチャル 『その寝ているとき、黒い影にに付けられたのがこの治らない傷よ。』

 ティカチャルはじっとその傷を見つめながら言った。
チョコ 『じゃぁ・・・ 一緒に旅をしましょう? 悪を打ち消すのが私たちの仕事だから、絶対にその黒い影に会うはずです!』

 必死に説得するチョコ。 じっとティカチャルの目を見ている。
ティカチャル 『・・・・それは・・・本当?』
チョコ 『はい・・・・』

 2人は、ヴィーズとラインの元に戻った。
ヴィーズ 『もう・・・治ったみたいだな・・・・』
ライン 『おい。そろそろ行こうぜー。』

 ヴィーズを見る視線に、気づいたようだ。
ヴィーズ 『何か・・・?』
ティカチャル 『私も一緒に連れて行って。』

 え・・・・?とラインとヴィーズは首をかしげる。
ライン 『俺たちは、これからもずっと戦い続けるんだぜ? 戦い嫌いなんだろ? お前・・・』
ティカチャル 『両親の恨みを晴らすなら・・・戦うわ。』

 一同は唖然とした。 冷たい目が光っている。何もかも決心したように。

 ーーーーーーーーいいじゃねぇの・・・・ 連れて行ってやるよ。

 ヴィーズは口角を上げ、笑った。

ライン 『俺たちの足手まといになるなよ?』
ティカチャル 『はぃはぃ。』

 3人が4人になって。 笑顔の数も増えて。 さっさと歩き始めた直後・・・


 勝負だチャオー!

ヴィーズ 『は?』
ライン 『ロボット?』
チョコ 『おもちゃですかね・・・』
ティカチャル 『何コレ・・・』

 前に現れたのはオモチャオだった。 何千万匹も居る。

ライン 『悪ィヤツの手下ってコトかぁ・・・?』
ヴィーズ『ウォーミングアップには丁度良いぜ・・・行くか。』

    妙な戦闘が始まった・・・
オモチャオ 『80mm口径バルカンだチャオー!』
 口をパカッと開け、ヴィーズ達に立ち向かう。

チョコ『危ないですね・・・;;』
 内心では、ソニック達の時は手助けをしていたのにーっ!!!!!ってと激怒しているチョコ。

ライン 『機械だろーがなんだろーが手加減はしないぜ!ダーク・ソード!』
 カキッ・・・・ 機械だからかなりの堅さだった。 攻撃を仕掛けた方がビリッと振動が来る。

ティカチャル 『ライトレーダー・・・・』
 相手の弱点を計るために教えて貰った特別な技だ。 相手の強さは強力で、弱点は時間だった。

ティカチャル『時間なんてどうしようもないわね・・・』
 そこら辺に落ちていた紙にペンで文字を書き、矢に結びつけて3人へ送った。

 ・・・・時間を稼ぐ。
 と。

チョコ 『トリックを使っても丈夫そうですし・・・』

 三十分も経ったか・・・と思っていると、ゼンマイが切れることに気づいてしまったオモチャオ達。

オモチャオ1 『えーいっ こうなったら自爆チャオー!!』

 ドッカーン・・・・
オモチャオ2 『僕の方に火がついたチャオ!! わーっ自爆装置に火がついたチャオー!!』

 どっかーん。。。。
オモチャオ3 『わっ 僕の方もだチャオー!!』

 ドッカーン!!

 ぎゃーぎゃー騒いでいる打ーうちに何千万匹と居たオモチャオ達は、一匹も残っていない。

 4人は思った。 俺・私達はこんなヤツに苦戦していたんだな・・・と。 バカに思ってきて仕方が無くなった。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第102号
ページ番号
16 / 21
この作品について
タイトル
ナナイロノバトル
作者
すたぁ(夕麻神流,梨紗☆浩生)
初回掲載
2003年11月7日
最終掲載
週刊チャオ第109号
連載期間
約4ヵ月29日