~第9巻 仲間として 前編~
ヒューン・・パコンッ!! タラララッタラー♪
ヒュー・・・スッ・・・ ターラーラーラーン;♪
スピードによって音が・・・・・バコンッ!! タラララーン♪
変わった。 悲しげな音が出るとチッ! と舌打ちをし、
軽快な音が出ると『よっしゃー!!』と飛び跳ねる。
体に細い線があるチャオ・・・ ラインだ。
ヴィーズがリーズと会っている間、ラインはゲームセンターに居た。 遊んでいるらしいが、単に楽しみに来ているのではない。
集中力を高めに来たのだ。 実は、技が外れるときがあり、その隙に怪我をしたことが何度もあった。
その時が嫌で、ラインはシューティングゲームで集中力を高めに来たらしい。
が、周りは五月蠅く、強力コンボをコマンドしている時の、バタバタと五月蠅い音もする。 ホントに集中力を高めに来ているのか?
ライン『・・・・・行くぞ・・』
パヒューンッ・・・・パコンッ!! タラララッタラー♪
ライン『よっしゃーっ!!! 100発69中っ!!』
半分はいったらしい。
さすがに100発も打つと、他のゲームに気をとられる。
ラインは1つの格闘ゲームに釘付けになった。
『チャオ・ファイター2』
ラインはじーっと見ると、椅子に座り、コインを入れる。
チャラーン♪と音が鳴り、キャラ設定に入る。
『チャチャ リンゴチャン サムライチャオ ナックルズチャオ テイルスチャオ エミーチャオ ソニックチャオ シャドウチャオ・・・・』
ライン『キャラクター多いなー・・・・』
迷いながらも、ラインは自分と同じ『悪』属性の『シャドウチャオ』を選んだ。
何時間もそこでやっていた。八時四五分・・・・ 約束の九時の十五分前。 急いでゲームセンターから出て、南門に向かう。
ラインがゲームをしていたそのころ。 チョコは薬屋で薬を調達していた。