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その時リーラがぽつりと言った。
「・・・あ、あのさ、リアラっている?」 リーラ
「リアラ?いるとしたらナイトメアじゃないかな。」 ナイツ
そういえばリーラはリアラにあこがれてたっけ。どこにあこがれてんのかは知らないけど。
「そうか。」 リーラはそういうとナイトメアの方に向かっていった。
「まってよお兄ちゃん。」 リーアはリーラについていこうとした。
「お前はナイトピアの方へ行けよ。悪夢になんて行くもんじゃない。」 リーラ
「やだ!お兄ちゃんといっしょがいい!」 リーア
「ガキが行くと泣くぞ~。」 ナイツ
「ガキじゃないもん。もう大人だもん。」 リーア
確かに二次進化してるんだから大人といえるかも。
「行きたいなら行けばいい。どうなっても僕には責任はないけどね。」 ナイツ
何か無責任っぽいけど筋が通ってるような気がする。
「あ、そうだ。(ニヤリ)」 ナイツは堅牢な城のような物と思われる物が見えるナイトメアに近づいていった。
「ピーンポーンパーンポーン。リアラさんリアラさん。ナイツ様が呼んでいるのでさっさとナイトメアから出てきなさい。」 ナイツ
・・・何のマネ?普通出てこないと思うぞ。
「うるさいぞナイツ。今仮眠中だったんだぞ。」 リアラ
・・・なぜ出てくる。
「・・・なんだよそのちっこいの。」 リアラ
ちっこいの、ですか。確かにちっこいけど。
「こいつら?こいつらはナイトとリーアとリーラだってさ。」 ナイツ
「ふーん。変な名前だな。」 リアラ
・・・それならあなたも同類です。僕らの名前はそれぞれナイツとリアラをちょっと変えたやつだし。
「ちょうどいいや。リーアとリーラはお前に任せた。じゃ。」 ナイツ
自分で呼んでたじゃん。
ナイツは僕の手をつかむと、ナイトピアの方へ飛んでいった。
「お、おい、ちょっと待てよ!」 リアラ
ナイツはリアラを無視して飛んでいった。そして、ナイトピアの一つに飛び込んだ。
僕たちを光が包んだ。
「了解してないだろうがよう。」 リアラ
「ねぇ、遊ぼうよ!」 リーア
「やだ。」 リアラはおもいっきしいやな顔をした。
「いじわりゅ~。ふ、ふえ~ん」 リーア
ガキじゃないんじゃなかったのか。
「リーアをいじめるな!」 リーラ
「いじめてないし。って、うわっ」 リアラ
リーラはリアラに殴りかかった。
「訳わかんない奴らだなぁ。」 リアラ
その後三時間以上ケンカ(ただし一方的)は続いたという。